イギリスで列車に乗る 英語編
本日は英語のお勉強をしたいと思います。駅や車内ではアナウンスはイングランドなのでEnglishなのはいうまでもないのですが。困ったことにイギリスの鉄道の世界では、普通の英語ではあまり使わない古風な表現が多いのです。
列車の車内の英語
乗車券を拝見します (Ticket, please)
車掌さんの検札時の決まり文句ですが、以前もお話しましたがこれはシンプルにTicket pleaseですね。正式にはCan I see your ticket, please?の略でしょう。Travel documentとはチケットと一緒に見せるrailcardなどの身分証明書のことをいいます。イギリスで列車に乗る チケット編で説明しましたが定期券など記名式の割引切符を持っている場合は本人の証明が必要です。国際列車でないかぎり、イギリス国内の列車でパスポートを見せることはまずありえません。
駆け込み乗車(降車も)はおやめください。
(Please do not attempt to board or leave the train when the doors are closing)
これは鉄道会社のFirst great westernの言い方ですが、他の鉄道会社では駆け込み乗車はおやめくださいをなんと言うのでしょうか。英語には”駆け込み乗車”を一言でいういい単語がないですよね。もし、どなたかいい表現があるならご教示ください。
この列車の停車駅はx,y,zです。(will be calling at X, Y and Z)
Call atという句動詞は日本ではまず習わないですね。もともとは港に立ち寄るという意味なのでしょうが。
英語では現在進行形も近い未来を表すこともあるのでwillを入れるべきか悩みますが。比較的すぐ到着するなら現在進行形、出発したばかりでかなり先の到着なら未来形なのかな。イギリスの車内放送ではwillありなしの両方あると思うのですが、どう使いい分けているのだろうか。英語の時制は難しい。
この列車はここで終点です。(This train terminates here)
これも決まり文句ですが。これは鉄道業界的な英語過ぎるということで最近は使わなくするとか。
みなさまお乗り換え下さいとall change pleaseもつけることがあります。
駅での英語
ロンドンへの往復切符ください。
(Can I have the return ticket to London?)
はじめてイギリスに来た時は窓口で切符を買うときは緊張しましたね。はたして英語通じるのかなと。前の人の会話を聞いていたらCan I have xxでいいのかと。中学1年レベルですね。あまりに簡単なので拍子抜けしました。しかしReturnチケットは帰りの切符だと私は思い込んでいて行きも必要と言って窓口の人と話がかみ合わず。実はreturnとは往復切符のことだったというおちもありますが。
割引を買う場合はoff-peakなどチケットの種類を指定してください。
スマホでも切符が買える時代になり、今でこそ駅の窓口は少なくなりましたが、以前は券売機も調子が悪かったりして、よく窓口でならんで切符を買いましたね。
Can I haveやCan I xxは便利な言い方ですね。中学英語でもちゃんと使う場面ごとにどれを使うのか覚えておけばかなり有用です。場面にお決まりのパターンがありそれを覚えてしまえばいいのです。ちなみに、お店で商品を扱っているかを聞くときは Do you have なんとかです?
次の列車は発車時刻 xx時ちょうど (xx hundred)
The next train arriving at platform ten is the twenty hundred 20:00 service to London Paddington.
時間は20時ちょうどという場合はtwenty hundredといいます。鉄道以外ではあまり使わない言い方ですね。
ちなみに94/3番線 はPlatform Nine and Three-Quartersですね。これはKings crossにあるのでしょうか。
次の列車は通過列車です。
(The next train is not scheduled to stop at this station)
Inter-city125の名の通り、イギリスの鉄道は125マイル(200km/h)で通過するものもありますので通過列車にはお気を付けください。
Xは当駅下車 (alight here for X)
イギリスの駅の(田舎だけ?)看板によくあるものですね。このalightは形容詞ではなく、動詞で鉄道の駅で下車するという意味です。ケンブリッジの辞書をみたらold-fashionedとあるので現代ではイギリスの鉄道以外には使われていないようですね。
ちなみに、駅のホームにDo Not Alight Here と注意書きが書いてあるところではホームが狭いか、乗降用プラットホームではないので降りてはいけませんということです。ひと昔(といってもつい最近までですが)は下車時に乗客が手でドアを開けたので、駅の手前の信号待ちとかで早とちりした乗客がそこで降りてしまうことがあったのでしょうか。
ちなみにXへはここでお乗り換えはChange here for X となります。
改札口
(自動)改札はGateでしょうか。切符を改札機を通すはValidですかね。イギリスは日本と同様に入退出が改札を通るので無人駅でなければ基本は入場時は切符はゲートを通さないといけませんし、出場時は切符は回収されます。実際は無人駅が多いのです回収されないのですけど。
ちなみにヨーロッパ(大陸)では駅には改札がないので自分で入場時にチケットに入場記録(Valid)にしないといけませんね。
標語
Mind the gap
ホームと列車の隙間にご注意ください。これはロンドンの地下鉄でおなじみの文句ですね。より正確にはMInd the gap between platform and train. ロンドンに旅行に来て英語はこれだけは覚えて帰る人もいます。英語の勉強の基本は繰り返しで覚えるといういい例ですね。
See it. Say it. Sorted
これは、イギリスの鉄道警察の標語ですが日本語にどう訳したらいいのかと思っていたら、ちゃんとNoteに書いてくれている人がいました。
Transport Policeの本家は標語は以下のリンクです。
練習
英語の勉強の基本は繰り返しだと思います。毎日同じフレーズを聞かされると自然に耳に焼き付いてしまうのです。
もっとも効果的なのは耳で聞きながら話すいわゆるシャドウイングです。
鉄道のアナウンスを練習したい人のために?大変便利なサイトをみつけました。
用語集
さらに勉強したい人?のために用語集もあります。鉄道車両はRolling Stockというのですね。鉄道業界には一般人には通じない業界用語が多すぎるという批判もあるようですが。
おまけ 鉄道のアナウンサーたち
イギリスで列車通勤をすると毎日聞いて耳に焼き付いてしまう音声ですね。あの、いつもの声の人です。You tubeにアップしている方がいたのでご紹介します。