子供の貧困への向き合い方

日本で貧困問題があると聞いてもあまり現実的に捉えられないかもしれないが、厚生労働省の調べによると相対的貧困に陥っている人が全体の15%いるようだ。この相対的貧困とはその国の所得の中央値の半分以下を意味するようで、具体的には年収127万円以下で過ごしている人が相対的貧困にあたるようだ。

子供に焦点をあてると、7人に1人が相対的貧困状態になっており、G7でも2番目に高い水準のようだ。

子供が貧困状態に陥ると、医療や食事、教育などの格差が生じ、将来も貧困から抜け出せない傾向にある。

この子供の貧困の背景としては、シングルマザーの賃金が低いことにある。多くのシングルマザーはもともとは正社員として働いていたが、出産を機に退職し専業主婦となり、その後子供が幼い頃に離婚した場合に貧困になる可能性が高い。正社員を退職し、専業主婦になったあとに再度正社員として再就職することがやはりハードルが高いようだ。
また、シングルマザーのおよそ6割は離婚相手から養育費をもらっていないことも貧困状態になる理由の一つである。

国や自治体の支援は児童手当や住宅手当などいくつかあるが、すべて受けても月に数万円程度にしかならないため、生活水準が一気に改善することにつながることはなく、ギリギリの状態を維持するだけで精一杯という状態だと思われる。

生活自体は古い物件であれば4、5万円のマンションなどもあるので、月に十数万円で生活していくことは可能であるように思えるが、やはりお金がないと精神的な余裕がないのは理解できる。美味しいご飯や旅行、おしゃれや趣味などにお金をかけられない辛さもあるだろう。ただ多くの子供にとってはそういった贅沢はほどんど価値がないのかもしれない。
多くの子供は自分の家がお金がないと気にしないのではないだろうか。

そのため、子供に余裕のある生活をさせてあげられないことを悔やむことよりも、もっと前向きに人生を捉えたほうがいいのかもしれない。たとえば人生にとってもっとも幸せなことはやはり家族、子供、健康、友人などであって決してお金ではない。お金がなくても最終的には何とかなる。

お金という呪縛から抜け出して、日常のちょっとした幸せにもっと着目すると、本当に自分にとっての幸せを気づくことができるのかもしれない。ちなみに私にとっては幸せはやはり家族団らん、子供の成長、家族・自分の健康である。遮二無二稼ぐよりも、むしろ働くこと自体はあまり責任を負いすぎず、自分にとっての幸せにより時間を使うことを胸をはって正当化することのほうがずっといいはず。そうすると前向きな気持ちにもなれ、健康は維持でき、仕事も少しずつ良くなっていくのではないだろうか。仕事は劇的に改善されない。少しずつ地道に継続して、少しずつステップアップしていくというやり方以外ない。なので、いきなりの改善を求めるのではなく、前向きにとにかく地道にステップアップしていくしかない。

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