日本で貧困問題があると聞いてもあまり現実的に捉えられないかもしれないが、厚生労働省の調べによると相対的貧困に陥っている人が全体の15%いるようだ。この相対的貧困とはその国の所得の中央値の半分以下を意味するようで、具体的には年収127万円以下で過ごしている人が相対的貧困にあたるようだ。 子供に焦点をあてると、7人に1人が相対的貧困状態になっており、G7でも2番目に高い水準のようだ。 子供が貧困状態に陥ると、医療や食事、教育などの格差が生じ、将来も貧困から抜け出せない傾向にあ
2/6にトルコで地震が発生したことにより、死者数が2万4千人を超え、東日本大震災を超える規模のようです。世界各国からの緊急援助は行われておりますが、日本も緊急援助隊の救助チーム・医療チームを派遣。またJICAを通じてテントや毛布などの緊急援助物資なども供与することが決定されている。東日本大震災が発生したときも、日本は163の国・地域、そして43の機関から援助を受けた。こういった双方の国際援助はぜひとも積極的に支援したい気持ちである。 さて、国際援助と言うと、政府開発援助、す
業界は時代とともに拡大している業界と、衰退していく業界が存在します。 以下は2011年と2021年の成長率トップ5業界の栄枯盛衰を示したグラフになります。2011年では、石油石炭、ガス、教育学習支援、学術研究専門サービスが特に大きく成長をしていましたが、2021年では、それらの業界は軒並み成長率を落としています。 2011年/2021年の成長業界トップ5 石油石炭・ガス・電気 特に石油石炭はマイナス成長にまで鈍化しています。一方で、電気業界は若干成長率が高まり、利益率も向
経営者の悩みで多いのは、人材育成、売上利益などの増加、資金調達、製品サービス開発などである。これらを支援するコンサルティング会社は多いが、しかし結局のところいくらコンサルティング会社を雇っても魔法の杖などなく、日々地道に改善活動をしていく他はない。人材育成をしていくためには、くどいくらいしつこく知見などを伝え続けなければならない。売上利益の増加は、日々地道に、ただ着実に真面目に営業活動をするしかない。資金調達は、まずは先々の資金繰りの把握が必要だ。そして製品サービス開発は、地
売上・利益を上げるにはどのようにしたらいいのでしょうか。これはすべての経営者が常日頃から考えているトピックだと思います。常日頃から考えていることだけに、あまり複雑に考えすぎず、シンプルに考えることが重要なのかもしれません。 経営にとってもっとも重要なことは利益をあげることです。いくら良いモノを作っても赤字であれば企業は存続できません。したがって売上を上げて、コストを下げることによって利益は上がります。 そのためには積極的な投資が必要です。通商白書によると、無形固定資産への
経営を推進していくためには、目標(つまりKPI)を設定し、現状の進捗率と着地見込みとその根拠を定期的に確認することが重要です。そして仮に着地見込みが目標に対して乖離している場合は改善プランを作成しすぐに実行する。このようなことを定期的に回すことが重要なのですが、多くの企業は月次ベースで回されているかもしれません。月次ベースの場合、数字が芳しくないときの改善プランの実行が遅れるため、現場レベルではできれば毎週か、少なくとも隔週で回すのがお勧めです。もちろん中期計画の進捗などは年
前回のブログ(資金調達の在り方)で以下のことについて触れました。 まずは各事業を成長性と収益性の軸で評価します。 ①成長性も収益性も高い成長事業にはヒト・モノ・カネを積極的に投資する。 ②収益性は高いが成長性は低い事業は更新投資という範囲で事業を維持・更新するために必要な投資を実行する。 ③成長性は高いが収益性の低い事業、これは将来の柱になる可能性があるため、商品開発や差別化、M&Aなど含めて収益を改善できるための抜本的な投資を実行する。 ④成長性も収益性も低い事業には追加投
本日は「銀行からの資金調達の原理原則」を述べたいと思います。 銀行から資金調達する際には至極当然の話にはなりますが、そもそもなぜ銀行から借入をする必要があるのかを改めて整理しましょう。ただ漠然と目先の資金繰りが少し足りなくなってきたからといった理由や、とにかく人件費や広告費などお金が必要だからといった漠然とした理由ではいけません。 銀行借入の性質銀行から借入を検討するにあたっては、借入という性質をそもそも理解する必要があります。貸借対照表を思い浮かべてほしいのですが、貸借
企業におけるCFOの役割は、銀行からの資金調達、資金繰り管理、業績の予実管理、内部オペレーションなどが一般的ではないでしょうか。 一方でCEOにとってはCFOを「右腕」として期待している方も多数いらっしゃると思われます。しかしながら本当にCFOの多くがCEOの「右腕」として十分な成果をあげられているかというと、多くの場合は十分な成果を上げられていないのではないでしょうか。CEOからの期待値としては、CFOには経営戦略・事業戦略を推進するうえでのパートナーとして期待されており
中期計画は作成して終わりではありません。作成して実行し、進捗や課題を管理していく必要があります。そこで本日はあるべき中期計画のマネジメントサイクルを記載させていただきます。 <プランニングフェーズ>経営企画部では会社全体の事業戦略だけでなく、それを下支えるする財務戦略も併せて最終決定していく必要があります。 事業戦略については、マーケット動向や会社全体のこれまでの業績推移、事業部毎の業績推移、製品毎、エリア毎など各観点毎に業績推移を分析。財務戦略ではキャッシュフローや資金
「人事戦略の重要性と考察」を記載したいと思います。 中小企業白書によると、経営課題として常にトップにくるのは人材確保です。 たしかに人材確保は経営の中でも最も重要な課題です。なぜならいくら崇高な経営戦略を描いたとしても、最終的に実行するのは従業員だからです。経営戦略だけであれば最悪の場合、戦略コンサルタントに委託すれば数千万円かかりますが作ることはできます。投資対効果としても、しっかりした戦略を立て、実行することができれば、数千万円はむしろ安いと言ってもいい思います。
戦略をいかに実行していくかを記載したいと思います。 結論から言ってしまうと、戦略を実行するためのキーはいかに中間管理職がワークするかどうかにかかっております。 いくら経営層が戦略や方針を決めても、最終的にはそれを現場の各従業員に浸透させなければ絵に描いた餅となってしまいます。そして経営層と現場の従業員の懸け橋となるのが中間管理職ですので、この中間管理職がしっかり機能しないと戦略が実行されることはあり得ません。 しかしながら、残念なことにこの中間管理職もほとんどの場合、た
前回の投稿で、経営計画を策定するにはまずは現状の経営状態を可視化し、マネジメント層が把握することが前提であることを共有しました。それが為されている前提で次のステップとして、 では「どのように中期計画を策定していけばいいか」の概要を書きたいと思います。 フェーズとしてはプランニングフェースと実行フェーズに分かれます。 プラニングフェーズの最終ゴールは投資内容を決定することです。どのInitiativeにどれくらいの予算を投入するかということです。それがプラニングフェーズでの最
「いかにして経営を推進していくべきか」について書きたいと思います。 中小企業白書の調査によると、中規模事業者、小規模事業者が抱える課題は、上位から①人材確保、②営業開拓、③生産・製品、④財務となっております。 人材確保は会社の基盤そのものに大きく影響するものであるため、もっとも重要であることは疑いの余地がありません。また営業開拓、生産・製品についても売上に直結するため非常に重要な事柄であり、財務についても会社を安定的に存続させていくためには常にモリタリングをしていくべきだ