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日記 好きなことは純粋に好きでいたい

今日も気がつけば一日が終わっていた。

今日は何をしていたのだろうか。大して何もしていなかった気がする。
毎日のように、そんなことを思っている。

今日は「やるべきこと」が多い日だった。と、自分では思っていた。
正確には、「やらなければならない」という義務があるわけではなく、自分の意思で「やりたい」と思っていたことばかりなのだが。

それも、本当に大したものではない。
イベントの申し込みであったり、グッズの購入であったり、ミュージカルの視聴であったり。趣味に関する諸々の期限が近かったため、今日中に全部やるんだと決めていた。それだけのことである。

本来であれば、もっと早くにやっておけば良いのだが。情報が出た直後に行動できなければ、〆切ギリギリまで放置してしまう。それが大好きなものであれ、なんとなく「まあ、今はいいかな」と思ってしまう。
そういう人間なのだと思う。

しかし、〆切が過ぎて後悔することは絶対に嫌なので、今日も日が沈んでから慌てて色々手を付けた。
実際に行動してしまえば、それまでの面倒くささが嘘のように楽しくなるし、嬉しくなる。

趣味そのものに触れていない時間は、趣味に対して大好きだという気持ちはあるものの、それはそれとして面倒くささが勝ってしまう。そんなことも多い。
それでもやはり、大好きなものに触れ、没頭してしまえば、なぜ今までこれを面倒くさがっていたのだろうとさえ思い始める。
現金なオタクだ。

どれだけ好きな物事でも、何かをするにはそれなりにエネルギーが必要だ。
だから、〆切があるものほど、「まだ猶予があるのなら」と、その瞬間にエネルギーを使うことを躊躇ってしまうのかもしれない。

趣味にもエネルギーは必要だが、趣味に没頭すればそれによって逆にエネルギーをもらえる。

別にこれは趣味に限った事ではないだろう。
何事も、始める前は面倒だし、終われば達成感があることは多い。

しかし趣味とは、大前提として自分が好きで、やりたくてやるもののはずだ。
それなのに抵抗感や億劫さが勝ってしまうのは、本来「やりたい」という気持ちから始まったものが、時間が経つにつれ「やらなければならない」という義務感に塗り替えられてしまうという理由もあるかもしれない。

好きなものを純粋に好きでい続けるというのは、簡単ではないのだろう。

それでも、好きなことに触れて心から楽しめたその瞬間は、たしかに純粋な喜びを感じられた。

それだけのことが、今日の自分にとって少し嬉しい。