#5 喧嘩上等 〜変われたきっかけ〜
「挫折経験をどのように乗り越えましたか?」
就職活動では、ここまでがセットみたいです。
(私も先月知りました)
#4で人生最大の挫折経験をした私は、
大学では「意識の高い集団が良い」と心に決め、家から通える関西学院大学への進学を決めました。
色々あった入部テストを乗り越え、晴れてサッカー部の一員としての活動がスタートしました。
当初の予想通り、全国出場はもはや当たり前で、元日本代表やJ3で活躍した奴など、私よりもレベルの高い選手がゴロゴロいました。
そこに、高校時代のような約束されたスタメンの席はなく、アピールできるかどうかの毎日でした。
そんなサッカーでの競争をしながら、私は1年の5月に学年リーダーに就任しました。
弊部は組織規模が大きいため、各学年のマネジメントは基本的に学年リーダーが行っています。
私は、現在の副将2人のゴリ推しに負けるような形で学年リーダーになりました。
(とは言っても、せっかくリーダーになったわけですから、「レベルの高い集団を引っ張っていきたい」という想いも少なからずありました。)
そして、2年になった頃。
弊部恒例の「あの決定」をしなければならない時期が訪れました。
「あの決定」とは、コンダクターの決定です。
弊部では2年から3年に上がるタイミングで、選手の中から学生スタッフを選出しなければなりません。
(簡単に言うとサッカー選手を辞めるということです)
サッカーに対する関わり方が選手→スタッフになるため、全員が頭を悩ませ、時にはその辛さから退部者も出るような過酷な時期です。
この時期のMTも学年リーダーが企画しました。
しかし、今までとは違うシビアな内容だったため、学年リーダーとしても話し合いの進め方が難しい状況でした。
すると、同期から不満の声が出ました。
「何の為のMTか分からない」
「こんな事を話し合っている場合なのか」
このような意見が出た時、
と思っていました。
しかし、高校の時のようにサッカーでの実力が優れているわけでもなかったので、「ついてこい」のような強気な姿勢は取れませんでした。
私の価値観が変わった「きっかけ」はここでした。
勝っているものが少ない相手から、
どのようにすれば信頼してもらえるのか
そこで辿り着いたのが、
「相手の話を聞く」ということです。
超当たり前で、モテる男は必ず実践している事なのですが、私はこの時、初めてこの重要性に気付きました。
(そもそもサッカーの実力で判断していた点も
なかなか情けない動機です、、)
同時に、高校時代の問題は、
自分がみんなの考えに耳を傾けなかった事
にも原因があったのだと気付きました。
そして私は、
何事も相手の意見を一度肯定するという
「受け入れの姿勢」を持つようになり、
今ではその姿勢が「強み」とまで評価されるようになりました。