#4 喧嘩上等 〜リーダーシップをはき違えた高校時代〜
「人生一番の挫折経験を教えてください」
就職活動でよく聞かれる質問です。
私なんて挫折の塊なので、このような類の話はたくさん引き出しがあります。
小学校の時、県選抜に入れなかった事。
中学校の時、Jの下部組織に入れなかった事。
高校の時、全国に行けなかった事。
(現在は後輩の佐藤陽太くんに目の前でループされた時は、かなり心にダメージを負いました。)
昨年、2年かけてやっとBチームまで上がったのに、半年間しんどい練習だけしてC1チームに落ちた事。
もっと言えば、日々の練習で先輩・同期・後輩との能力の差に愕然とする時もありました。
そんな中でも、私にとって価値観が変わったほどの経験は「高3の主将経験」です。
私は当時、同期の満場一致の推薦を得て主将になりました。正直、歴代の主将は「リーダー」と呼ぶにはあまりにも優しすぎる人たちでした。
そこで、私は「全国出場」を目標に掲げ、1年を通して誰よりも厳しく取り組むことを決意しました。
しかし、当時のサッカー部には、
部員間のサッカーに対する熱量の差
という問題がありました。
しかし、私はその現状に目を向けず、「俺についてこい」のスタンスを曲げませんでした。
それでも、私が完璧人間だったのならば、誰も文句は言わなかったでしょう。
しかし、私は人間として未熟な部分が多々あり、全てが完璧というわけではありませんでした。
(遅刻・携帯没収・授業中居眠りなど)
当然ながら、日頃厳しい声掛けをしている人間が周囲と同じミスを犯した場合、非難の声は2倍にも3倍にもなります。
そのため、私も
「なんでお前に言われなあかんの?」
「俺ばっかりに言ってくんなよ」
と言われることがあり、影で愚痴られることも多くなりました。
その時、私は
と感じていました。
今考えると情けない話ですが、当時は実際にこのような言い合いの喧嘩もしました。
そして、気付けば私は部内で孤立していました。
1年前プライベートで仲良く遊んだのに。
大雨の日も一緒に自主練したのに。
大雪の日に1日中ババ抜きをしたのに。
「主将」という1つの「立場」が起因となり、
「目標」という名の「エゴ」に支配された私は、
「人間関係の崩壊」を招いたのです。
そして、最後の選手権予選ではまさかの初戦敗退。
悔しいとかはなく、ただただ恥ずかしかったです。