『共創デザイン(和の心)で創る、 ブランド戦略』を公開しました。 #DesignShip2019 #アフターパーティレポートを追加
『共創デザイン(和の心)で創る、 ブランド戦略(Regulation is Revolution )』
東京国際フォーラムにて開催された、Design Ship 2019 での登壇スライドをこちらに公開します(PDF62.2MB)。
会場は熱気に包まれて、とてもエキサイティングな雰囲気でした。こちらに向かう途中に少し、トラブルなどもあり、リハなし、直前のお打ち合わせだけでのぶっつけ本番で(汗;)……。
スタッフの皆さま、痺れる対応をありがとうございます!
トークの内容を全て網羅したスライドではありませんが、少し雰囲気は伝わると思うので、是非、ご覧いただければと思います。
今回、お話ししたのは、「和風のデザインがいいよ」の話ではなく、デザインコンサルタントとして、日頃から心がけている「和のマインドセットとモチーベーション」についてです。
キーワードは「制限(Regulation)」。
私たちデザイナーがブランドのプロジェクトのや企業広報の中で、しばしば、関わりあう「デザインの決まり」を指し示す言葉でもあります。
また、「和」を意味するもの、それは、平等や均一化を指し示すものではなく、
違いが補い合う「共創(Co-creation)」である、というお話もさせていただきました。
戦略という視点では、最近のCI,VIあたりでの注目キーワード「Dinamic Identity」について、伏見稲荷の鳥居を事例に「(奉納による)共創」〜「共有(Share)」〜「拡張(Scale)」のループの素晴らしさもお話ししました。
本堂は重要文化財ですが、多くの外国人観光客が魅了され、訪れるのはとりわけ赤い鳥居、そこでの「体験」ではないかと考えます。
また、トップダウンであると思われがちなブランディングにおいても、KIMONO 的な仕組みの中では、大小、強弱に関わらず、ポジションを取ることで無限の可能性があるというようなお話をしました。
デザインの制作事例としては、山口県防府市のブランドプロジェクトから、
「ういろう」のパッケージリデザイン(KIMONO DESIGN SYSTEM)の事例を紹介。
今回、DesignShip のトンマナに合わせて、遊び心のある「松煙染(しょうえんぞめ)」のつむぎを着ておりましたが(色数を絞った、ワントーンのデザインの魅力のお話などもしました)、礼服にもなる「江戸小紋(鮫小紋)」のエピソードを最後にお話ししました。
色数、柄の大きさに「制限」をかけられた名も無き江戸の職人たちが、その限られた環境下で美の真髄を極めた「江戸小紋(鮫小紋)」などは、そのマインドセットも含めて、世界に誇れる「デザイン(和の心)」だと私は思っています。
日本は、少子化とか、ITが遅れているとか、経済があまり発展していないとか、暗いニュースもありますが、私たちデザイナーは、それらも全てをのみこんで「より素晴らしいデザイン」で、未来を輝かせられる職能を持っていると信じています。
おまけのQAセッションも蓋を開けてみれば、満員御礼で、宇野さん、北村さんのお話も面白くてあっという間の時間でした。
未来がある若いデザイナーさんたちと、活気溢れる同じ空気をご一緒できて嬉しかったです。輝ける「未来」を一緒にデザインしていきましょう。
アフタートークパーティ「壁を超えたかも!」
全セッション、終了後に、近くのレストランで打ち上げがありました。とても和やかで、人と人との距離感が近い会でした。「業界」「キャリア」「所属」「世代」などの壁を「物語の力が」超えさせてくれたのかもしれない。
懇親会の途中で、ハルカナさんのVoicyが始まりました!
最初は3人だったのが、気づけばどんどん巻き込まれて、最後はレイ・イナモトさんまで登場!
アフタートークでのVoicyの様子はこちらから
#今夜もよく眠れるギークな話https://voicy.jp/channel/458/62273→ https://design-ship.jp/
DesignShipのグラレコがすごい
グラレコも早速上がっていました。見事な描写力&編集力で描いてくださってとても嬉しいです。
会場にお運びくださった皆さん、関係者の皆さん、ありがとうございました!
共創デザイン(和の心)で創る、ブランド戦略(Regulation is Revolution )スライドはこちらから→
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