『世界観のデザイン』~ビジネスパーソンにお勧めデザイン書~
最近、本読む時間、取れてますか?
1カ月に1冊も本を読まない人の割合が6割を超えたそうですね。
今日、ご紹介するのは、米国JPモルガン・チェース銀行初の「デザイン・フューチャリスト」でもある岩渕正樹氏の最新刊、「デザイン主導の未来思考」の方法論を述べた『世界観のデザイン 未来社会を思索する技術』
本書の中で、作者は「すべての人がデザイナーである時代」と結論づけています。
ここでいうデザインはもちろん、Canvaでテンプレートを探すことではありませんし、無料のフォントをダウンロードすることではなくて、
「未来社会を思索する技術」に他なりません。
ちなみに、私は、生業がデザイナーなので、本書の示すところ(=常識の外に外れたアイデアをリアリティを持って現実にビジネスに移行して実現する)は痛いほどわかります。共感しかありませんでした。
自分が書きたくて書けていなかった、理解してほしいけれどもうまく言語化できていない「デザインの持つ側面」が詳細に、そしてわかりやすく記載されています。
「あー。トランジションデザイン話ねー」
というデザイン通の方ももちろん、たくさんいらっしゃると思いますが、
本書はなんというか、このようなデザイン書の多くが「権威性」や「専門性」をアピールするものが多いのに対して、「デザインに対して親密さを感じる技巧書」だったので、そちらも感じていただけたら幸いです。
ちなみに、「Netflixで新作を見る1時間」は15秒くらいに感じるけど、「秋雨の音を聴きながらの読書の1時間」は体感で90分くらいに感じます(笑)。
ということで、読書の秋にぜひ!
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