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屋根裏部屋の主:フィル・アッシャーがブロークンビーツというカルチャーに遺したあまりにも偉大な功績を振り返る。何度でも振り返る(前編)|This Is How We Do "Tribute to Phil Asher" Column

割引あり

Phil Asher(フィル・アッシャー):1990年代からUKのアンダーグラウンド音楽、特にハウスやブロークンビーツに親しんできたリスナーで彼の名前を知らない人はいないでしょう。本コラムでは、世界中のブロークンビーツ・カルチャーに多大な影響を与えながら2021年1月に急逝したフィル・アッシャーの功績と、彼が遺したすばらしい作品たちを振り返ります。
今回は前編ということで、おもにフィル・アッシャーのプロフィールやブロークンビーツとの関りについてご紹介します。


あまりにも唐突な訃報

今年もこの季節がやってきてしまった。。毎年1月半ばになると、InstagramなどのSNSで世界中のアーティストがフィル・アッシャーへの思いをポストしはじめます。

死後4年が経過しようとしている2025年であっても、フィルと交流の深かったAfronaut(アフロノウト)ことオリン・ウォルターズが故人への思いをポスト。また、その流れはUKやヨーロッパにとどまらず、アメリカはフィラデルフィアで活動する(私のアイドル!!)キング・ブリットもフィルへの賛辞を綴っています。彼の命日が近づくにつれて、このようなポストがどんどん増えていくことでしょう。

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