あんときのデジカメ 秋空に映える讃岐の銀杏 with Pentax Optio X
(はじめに)秋空に映える銀杏の木を見ると、東京での学生時代を想起します。銀杏というものは教育機関にこそ映える樹木だと勝手に理解していますが、讃岐の秋空に映える銀杏の木を2004年発売のPentax Optio Xで撮影してみました。銀杏が散り始めるとクリスマスソングの季節ですね。
地域を元気にするために必要なこと
もともとは東京で大学の教員をしていたのですが、ちょっと考えることがありまして、讃岐というクソ田舎へ戻って、会社員しています。
「失敗したなあ」
と思うことも多々ありますよね。東京へ残っておけばよかったなどと思うのは後の祭りなのですが、悔やんでも致し方ありませんので、仕事に頑張っています。
ともあれ、アカデミズムへの復職のチャンスがあればぜひと思いますので、心当たりのある方はどうぞ、よろしくおねがいします、とちょっとだけアピールしても悪くはありませんよね。
さて、現職では、民間企業で地域再生していこうという職場で、宿泊施設でマルチロール的に仕事をしています。まずは、すべての仕事を覚えてから、その管理・運営、そして業務改善という流れです。
地域と地域の人・モノ・情報をつないでいくことで、地域を元気にしていこうというフレコミですが、現場の作業としては実に具体的なタスクの連続で、それがどのように地域再生につながっていくのかは、自分自身で創造していくほかありません。
田舎で使う英語とフランス語
しかし、それが実に難しいものですね。
しかし、同時に、面白いことも感じています。先月から、ホテル部門のフロントへと回されたのですが、……そして、僕は接客が大の苦手なのですが、そして、もちろん、経験者でもありますけれども……、やはり週にお一人ぐらいは、外国籍のお客様が来館されます。そういったとき、
「ウジケさん、ヘルプできるかな?」
って呼び出されてしまうんですよね。
正直なところネイティブと通訳を介さずガシガシとビジネストークみたいなレベルではありませんが、テキトーな、……そしてテキトーというのは「適切な」という意味ですが……、英会話ぐらいはできますので、対応します。
そうすると、まあ、僕のようなアカデミズム人間でも、地域再生に役立っているのかなあと思ったりもします。そういうふうに、暮らしと学問を接続させていくのが今の課題かなと考えています。
そして英会話ついでなのですが、先日は、フランス語での応対もしてしまいました^^;
勉強しておいて「損はない」ですね。
振り返れば、大学生のころ、もっとも力をいれて勉強したのは、外国語ばかりでした。もちろん、研究者への道を進むにあたり、いくつかの言語を使いこなす……といってもそれは文献を読んだり、そして文章を書いたりするという偏ったスキルですが……ことは必須になるので力を入れたのですが、こんなところで「役に立つ」とは思ってもみなかったものです。
それが暮らしと学問の接続、あるいは地域再生と学問の接続かも知れません。
「フリースタイル」を採用した独自のボディデザイン
大学生のころは、まあ、遊び呆けていましたが、それでも力をいれたのは先に言及したとおり、語学学習でした。
慶應義塾の三田キャンパスの中庭は立派な銀杏の木があります。その銀杏の木が色づくにつれ、秋の深まりを感じたものです。銀杏が散り始めるとちょうどクリスマスソングが流れ始める時期になるのですが、今回は、2004年発売のPentaxのOptio Xで讃岐の銀杏をスケッチしてみました。
このコンパクトデジタルカメラは、いわゆるスイバル構造のカメラでPentaxでは「フリースタイル」と呼び、その斬新なデザインが話題となったカメラです。発売直後からデザイン優先で使い勝手が犠牲になっていると指摘がありますが、まあ、それはそのとおりで、十字キーほか各種スイッチの類いが若干使いにくいというのは正直なところです。しかしそのスタイリッシュなデザインは今でも「粋」な部類に入るのではないかと思います。
では、簡単にスペックを紹介します。撮像素子は、1/2.5型有効画素数500万CCDで、当時のコンデジにしては十分すぎるほどの高画質な写真を撮影することができます。レンズはペンタックスお家芸のスライディングレンズシステムが採用され、電源をOFFにすると筐体にレンズはすべて収まります。smc PENTAX3倍ズームレンズは35mmフィルムカメラ換算で、35.6~107mmで、この時期のコンデジの広角端が平気で38mmだったことを考えれば、随分欲張りな仕様です。
ただ難点が一つあります。もちろん、それはOptio X特有の問題ではなく時代的制約になりますが、夕方以降、非常にブレやすくなってしまうということです。ブレ対策が実装されるにはもう少し時間が必要ということですが、それでも、夕方以降は「きついなー」というのが正直な使用感で、僕としては昼間専用カメラとして使っています。
ということで讃岐の秋空に映える銀杏を撮影してみましたが、ともに、高等学校と大学の銀杏並木からです。慶應義塾大学三田キャンパスではありませんが、教育機関には銀杏がなんとも似合うものですね。
ということで撮影データ。プログラム撮影、ISO160、ホワイトバランスオート、露出補正なし。画像は画像は2560×1920サイズで保存。撮影は10月14日~20日。撮影場所は香川県善通寺市。
氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。