あんときのデジカメ 蒼天に映える讃岐の深まりゆく紅葉 with SONY Cyber-shot DSC-T200
(はじめに)決してよくないことですが、昔の電化製品って叩けば調子がよくなるってことってありましたよね? いつから叩かなくなりましたか? 僕は、機械とデジタルデバイスにその分岐点を見出しています。機械式カメラは時々叩きましたが、デジタルカメラはそうではありませんでした。ということで、いってみよう~
It's a SONY
日本を代表するAV機器メーカー……あえて「家電」メーカーとは表現しません……のひとつがSONY株式会社ではないでしょうか。
初めて触れたソニーの製品は、弟の持っていたカセットテープ式のウォークマンではないかと記憶しております。もう、それで年代が「バレて」しまうのですが、まあ、いいですかね(笑
いわゆるミニコンポはマランツを使っていましたので、もっぱら、「外で聞く」AV機器としては断然SONYを重宝したものです。パナソニックの似たものもいくつか使いましたが、電池のもちはパナソニックに軍配が上がるものの、音質と所有欲をくすぐるのはソニーのそれで、大学生のころ、それはかけがえのないパートナーであったと思います。
カセットテープからMD……って、いまの若い方は知らないかなあ(涙……へとメディアが交代したときもソニーを使い続けましたが、ちょうどその黎明期ぐらいでしょうか。僕にとってのひとつのカルチャーショックは、初代プレイステーション(PS)の登場ではなかったかと記憶しております。
PSも後継機を数えるたびに、ゲーム人口は減少したように考えています。もちろん、人口減少という潮流とも無関係ではありませんが、初代PSで示されたゲームの多様性が喪失したことも一因ではないかと考えています。
そして初代プレイステーションとの邂逅のあと、僕のPCライフを革命したのがwindows95~xp時代にかけての「vaio」だと思います。
初めて購入した、いわゆるパソコンがIBMのThinkPad220……ってわかるひといるのかなあ……でしたので、もっぱらIBM党というやつで……今のLenovoとは違いますよw……使い続けてきたのですが、vaioの登場は、ThinkPadから「浮気」することになってしまいました。
ひとによって、ソニーだけに限られる問題ではありませんが、ソニーあるいはIBMといった「愛用」していた・している電子デバイスのブランドというものは列記と存在し、そこにその思い出というものが染み込んでいるのではないかと考えています。
そして、僕にとってソニーの印象深いイメージというものは、やはり
It's a SONY
というCMではなかったかと想起しています。
もっとも、これは、ソニーの製品を使い始める「前」の話ですけどね。
機械とデジタルデバイスの決定的な差異
さて、電子デバイスが生活家電の重要な位置を占めるようになってからやらなくなった「やるべきではない」ことがあります。
それは、生活家電に何かトラブルがあったとき、例えば、テレビの映りが悪くなった時を想起してもらえばわかりやすいと思いますが、そうしたとき、昔は、叩いてみたということです。
これも世代がバレてしまうネタになったしまいますが、例えば、ブラウン管時代のテレビで砂嵐が出てしまった時など、よく叩いたものです。
そして叩くとたいてい、正常化したものです。
しかし、ブラウン管から液晶テレビへと移行するなかで、叩かなくなったものです。
同じように、カセットテープからMD時代にかけての形態音楽再生機器は、叩いたものですが、iPod的なものを利用するようになるにつれて、叩かなくなりました。
そして、カメラに関しても同じです。
決してよくはない所作であることを否定しませんし、そして「叩く」という行為は「やってはいけない」行為であることは事実です。しかし、古いライカや機械式のカメラで、例えばシャッターチャージがエラーになった場合、ちょっと「とんとん」とすると正常にフィルムが送られたりしたものです。
しかし、こうしたちょっと「とんとん」はデジタルカメラではまずやらなくなってしまいました。
ここに「機械」と「デジタルデバイス」の決定的な差異があるのかも知れません。
天候にも恵まれ、透き通るような青空と紅葉を液晶操作コンデジでスケッチ
横道が長くなりましたが、SONYに戻ります。
筆者が恐らく所有しているデジタルカメラで、たぶんもっとも多いのが富士フイルム製のものになるのかと思うのですが、たぶん、それに続くのがSONY製のカメラになるのではないかと思います。
多分というのは、数えたことがないからですが、この「あんときのデジカメ」ではSONY製コンパクトデジタルカメラのレビューが少ないなあと思い、今回、2007年製のサイバーショット DSC-T200で讃岐の深まりゆく紅葉を撮影してみました。
では、簡単にスペックを紹介します。撮像素子は、810万画素の1/2.5型CCDで、レンズは、35mmフィルムカメラ換算で35mm-175mmの光学5倍ズームとなります。画像の再現性は、ナチュラルかつクリアーで、やはり便利なのがテッサーの光学5倍ズームレンズです。f値はF3.5-4.4と広角端で凡庸ながら望遠端で明るいことが、非常なアドバンテージになります。エントリークラスのコンデジがだいたい3倍ズームレンズですから5倍もあると表現力も豊かになり、ワンクラス「上」を特徴づけているのではないかと思います。手ブレ対応もなかなか優秀です。
本機の特色は何といっても、操作のタッチパネル対応です。T200以前にもSONY製であれば、DSC-N1などタッチパネル操作のコンデジは存在しますが、電源ボタンやモード切替、シャッターボタンとズームレバー以外は、すべてタッチパネルで行うようになったのが本機であり、これが思った以上に使いやすいことに驚きました。
液晶操作に対応したディスプレイは3.5型で、今となっては、こちらも凡庸かもしれませんが、古いデジタルカメラをつかっているとやはりこれは「大きく」、デジタルカメラの基本的な形が完成するのは、やはり2005年~2007年にかけてかなという僕の私見を裏付けているように思います。
さて以下、作例です。ことしの讃岐の深まりゆく秋は天候にも恵まれ、透き通るような青空が続きました。冷え込みも例年より早く、それが秋の「色」を豊かにさせているのかも知れません。
ということで撮影データ。プログラム撮影、ISO100、ホワイトバランスオート、露出補正なし。画像は3264×2448で保存。撮影は11月10日~11月20日。撮影場所は香川県三豊市、香川県仲多度郡多度津町。