一日一頁:村上靖彦『「ヤングケアラー」とは誰か 家族を”気づかう”子どもたちの孤立』朝日新聞出版、2022年。
「ヤングケアラー支援の眼目は、どんな子どもも親も孤立することがないコミュニティをどうすればつくることができるのか、誰もが安心して集う居場所をどのように生み出すかという極めてシンプルだが現代の日本では難しい課題に行き着くのではないだろうか=あとがき。
卓越した聞き書きは、「安全」や「安心」といった言葉の熟慮を迫る。著者の専門は現象学。ケアを接続する21世紀の現象学に新しい可能性を感じている。
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氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。