【136】池を造りました 2023.5.3
1 池を造るぞ
庭に池を造ることは家を建てたときの構想に入っていて、どこに造るかも決めていたのです。
けれど何かと忙しくて延び延びになってしまい考えもしなくなっていたのですが、リタイアして時間ができたこともあって、20数年を経ていよいよ造ることに着手したのです。
2-1 防水シート方式
池を掘るのは簡単ですがどうやって防水するか?
最初はコンクリートで固めようかと思ったのですが、将来的に池をやめるような場合に片づけるのが面倒になるので、防水シート方式を採用することにしました。
まず穴を掘って、底に防水シートを敷けばよいわけですが、石などにぶつかって穴が空くのを防ぐため、最初に保護用の毛布のようなものを敷いて、その上に防水シートを敷きます。防水シート方式は取説的はそれでおしまいだったのですが、私はシートの上に石などが落ちて破れてしまうことを防ごうと防水シートの上にも保護毛布を被せサンドイッチ状態にして、岸の部分には少し土を盛って岩を配置するという 図1のような構造にしてみたのです。上の毛布は防水シートを覆うように長めにしてあります。
2-2 完成写真
完成写真がこれです。腰は痛むし疲れ果てましたが、2日間頑張って、こんな感じに仕上げました。苔を裏からはがしてきて貼り付けると中々の風情になりました。
次の日、さっそく水を入れてみました。
いい感じです。
2-3 え!なんで水が漏るの?
後はしばらく置いておいて塩素が抜け泥が沈殿したころにメダカか何か入れようと思っていたのですが、世の中そんなに甘くありません。
一杯に張った水位が徐々に下がっていくのです。どこかで止まるかと思ったのですが、全然止まらず、3-4時間もすると底の底まで水がなくなってしまいました。
3-1 シートに穴が開いたの?
シートはそこそこ丈夫そうでしたし、けっこう注意して施工していたつもりなのですが、底に穴でもあけてしまったのでしょうか?
幸いシートは大きなサイズを買っていて、半分弱しか使っていないのでもう一度やり直す分は充分にあります。
天候不順だったりでちょっと時間が空きましたが、4月30日に再施工を決行しました。
周りに配置した岩をどけ被せた土を取り除いて、まずは上毛布を剥いで、シートが見えるようにしました。
そして池の底に当たるシート部分をよく点検したのですが、穴とか裂けたとかの様子は見られないのです。
それでこの状態で水を入れてみました。すると不思議なことにしっかり水が溜まって水位が低下することはなかったのです。
ということはシートに穴は空いてなかったのです。
3-2 上の毛布が毛細管現象で水を吸いだしていた?!
最初の状態と違うのは上毛布を取ったことだけです。
上毛布が悪さをしている。
もしかすると毛細管現象?
図1で上毛布はシートを完全に覆うように長めにしており、これが水に漬かっているので、毛細管現象で水を吸い上げ、池の外の土に運び出していたのではないかと推測したのです。
シートに穴が開いたとしても、水はその高さまで下がったら漏水は止まるはずなのです。それなのに水が止まらず一番底まで干上がってしまうというのは、そんなにピンポイントで最下部に穴が開くのだろうかというのが解せなかったのですが、毛細管現象だとするとうなづけます。
4 上毛布はシートより短くしよう!
上毛布は取り払ってもよかったのですが、池底に岩などを置く際に破れると困るので短くして、防水シートの端を越えないように敷くことにしました。
上のようにして水を入れ一晩おきましたが翌5月1になっても水位は下がっておらず、図2の方式で行けることが確認できました。
けれど一つ問題があったのは最初に施工した時、池の側面に岩を配置する分のシートをの余長の見積もりが甘くて長さが少し足りず折角掘った池の上端まで水が溜められなかったことです。
5 3度目の正直
どうしようかと思いましたが、この際妥協せずやり直そうということで、シートの残りを使って、岩を載せるのに充分な長さをとって再々施工することにしました。
またまた岩をどけ被せた土を剥いで、下毛布はそのまま利用し、その上に防水シートを敷き、短い上毛布を被せ、土を盛り、岩を置き、シートが隠れるように土を被せ、苔を貼って完成です。面倒ですが3度目ともなると作業はどんどん進みます。
これで完成。水を入れてみます。
水面が高くなり水も漏れません。大成功です。
池の長さ115cm、幅70㎝、深さ20cmです。
6 お魚放流したけど少なすぎた!
さて池には何を住まわせようか。
メダカとか鮒とか自然な感じがいいなと思って5月2日にペットショップに行ってみました。するとメダカはいたのですが何かラメが入っているとかのキラキラしたものでイメージに合わず、しかも値段も1匹400円とかで高いのです。じゃ金魚はとみると結構大きく太っていてひらひらしたのしか無くこれもイメージに合わずやはり高いのです。店員さんに、もっと小さくて痩せたのはありませんかと訊くと、「あまり丈夫じゃないけど、餌用ならあります。安いですよ。」と言うのです。「え、餌用って?」と訊き返すと大きな肉食の魚の餌用に飼っているのだそうで見せてもらうと小さくて細くてかわいいのです。餌じゃ可哀想だし、少しでも救い出さなきゃと10匹400円で買ってきました。
一晩この状態で飼っておき、翌朝、5月3日の朝に放流しました。けれど放流すると10匹の金魚はあっという間に散らばって岩の間に隠れてしまい何も見えなくなってしまったのです。
7 買い増ししてきた!30匹の金魚の棲む池に
これじゃ少なすぎた、買い増ししようと、翌3日にもう一度ペットショップに行って、20匹まとめると割引になると言うので20匹600円で購入してきて放しました。
というわけで30匹になった金魚は元気に泳ぎ回り、餌をやると水面に上がってきてパクパク食べてくれます。
この池が今後金魚の楽園になっていくことを願っています。
、