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【161】音楽の話:スノウマン なんて美しい曲! Walking in the Air 2023.8.14
1 Walking in the Air
先日の【158】の記事ではケルティックウーマンの「You Raise Me Up」を取り上げました。
その時彼女たちの他の曲を少し追いかけたのです。そして出会ったのがこれでした。
この音楽が流れてきたとき、アッ、この曲知ってると思ったのです。
何の曲だったろう、いつ、どこで聴いたんだろう?
頭の中に、ふとあるキーワードが浮びあがってきました。
「スノウマン」
そうだ、これはスノウマンの音楽じゃなかっただろうか?
2 スノウマン
「スノウマン」に最初に出会ったのは絵本だったように思います。
クリスマスイブの日に大雪が降り、少年はスノウマン:雪だるま を作るのです。その夜、スノウマンが動き出し、少年の部屋にやってくる。
そして少年はスノウマンに誘われて手をつなぎ走り出すと、空に浮かびあがり、一晩中、世界中の空を飛んで巡るのです。
それは夢だったのかほんとうに起きたことだったのか?
次の朝、ベッドの中で目を覚ました少年は、飛び起きて庭のスノウマンを見に行くのです。
すると雪だるまはもう朝陽に半分溶けてばらばらになってしまっていたのです。
少年は壊れた雪だるまを抱いて涙を流す。
そんなちょっと不思議で切ない話が優しくあたたかい絵で綴られるのです。
それがアニメになっているのを知ったのは貸レコード屋さんででした。
貸レコード屋さんでスノウマンのアニメを見つけた時、僕は、早速ベータマックス版のビデオを借りて帰ったのです。
*そうです、僕はベータ派でした。VHSより一回り小型で画質がよくて、断然性能は上だったのに、VHSの数の力に圧倒されてしまったあのベータです。あの時僕は性能だけでは勝てない世の不条理を知らされたのでした。な~んてね。)
そのとき見たアニメは、原作のあたたかい雰囲気がそのまま生きていてとてもすてきでした。
そして何よりも流れる音楽が、ほんとうに透通って美しく、アニメとぴったり合っていて強く印象に残ったのでした。
アニメを見たのははるか昔のことでしたし、その曲のタイトルが「Walking in the Air」であることは知りませんでしたから、今回、ケルティックウーマンでこの曲が流れてきたのは全くの不意打ちでした。
あわててスノウマンでユーチューブで検索してみると、出てくるのは某アイドルグループばかり、そこをなんとか搔き分けて調べ当てて、ああ確かにスノウマンの曲だったんだと確認できたのです。
クリスマスの夜を飛ぶ少年とスノウマンの映像にこの曲がこの上ないほど合っていると感じます。
3 Walking in the Airのカバー
探してみると、この美しい曲には多くのカバーがあり、色々な方が愛情をこめて歌っていました。
その中で印象に残ったものをいくつか紹介します。
①ケルティックウーマンのライブでクロエ・アグニューさんが歌っているもの
このライブバージョンいいですね。
②アンドレ・リュー、キミー・スコタ、ミルシア、カーラ・マフィオレッティという三人のコーラス
三人のハーモニーが美しく素晴らしくクリスマスらしい演出も素敵です。
③LYRAさんの歌はちょっとダークでゴシックな世界
ダークでホラーな独特の世界。これはこれですごく魅力的なWalking in the Airだと思います。
④ルカ・ブルニョーリ君 Luca Brugnoli
これを聴いて、ハッとしました。
アニメの原曲はボーイソプラノだったのです。
ケルティックウーマンの歌を聴いたときに何か違うと感じたわずか違和感がそれだったのです。
ボーイソプラノって何か不思議で危うい感じがします。
⑤アレド・ジョーンズ君
調べてみると、原曲はイギリスのテレビアニメの挿入歌で1982年に発表され、セント・ポール大聖堂少年聖歌隊のメンバーだったピーター・オーティという少年が歌っており、1985年に、このアレド・ジョーンズ君が歌って大ヒットしたそうです。
日本では1987年に缶詰のアヲハタのCMソングに起用されて有名になったということで、そういえば僕が最初に知ったのは絵本ではなくてこのCMだったようです。
僕の記憶は困ったことに全くあてになりません、困ったものです^^。
⑥アレド・ジョーンズ セルフ デュエット
アレド・ジョーンズ君には、後年、大人になったジョーンズさんが何十年の時を越えて少年の頃の歌にデュエットしているという不思議な演奏があります。
4 どれがいい?
さて、Walking in the Airのカバーをいくつか挙げましたが、僕はやはりピーター・オーティ君の原曲がやはり一番純粋で好きかなと思います。
5 イギリスの童話
調べていて思ったことですが、スノウマンのアニメと曲はイギリスのものだったのでした。
僕はくまのプーさんや楽しい川辺(ヒキガエルの冒険)、メリーポピンズやエリナー・ファージョンさん、不思議な国のアリス、小公子、小公女、ナルニア国や指輪物語などなどのイギリスの童話が大好きなのです。
そしてその挿絵も大好きなのです。
くまのプーさんや楽しい川辺の挿絵を描いたシェパードさん、
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静謐であたたかくて優しい、ユーモアとウィットに溢れたE.H.シェパードさんの絵が僕は大好きなのです。
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それにひきかえディズニーのお尻を振って踊る騒々しいプーさんはなんなのでしょうね。
最低で最悪です。こんな風にされたプーさんが可哀想すぎます。
ディズニーさん、キャラクターは好きなようにオリジナルで作ればよいのです。
頼むから原作をぶち壊すのは止めて欲しいと切に思います。
ちょっと余計なことまで書いてしました。
これで敵を沢山作ってしまったかな^^?
でも99人敵ができてもたった一人の味方がいれば僕はそれでいいんです。
最後まで閲覧有難うございました。
6 おまけ
スノウマンの世界が好きになった方は下のロングバージョンのアニメをどうぞ。