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【62】雲流る八月葉月十三夜:伽草子 吉田拓郎、通りゃんせ けめ、怪曲 バキュームカー 南雲修二 2022.8.10 19:57
夜、窓を開けて空を見ると、すごい速さで雲が流れてゆくのが見えました。満月にはちょっと欠ける月齢13夜の月が雲に隠されてはまた顔を覗かせ、しばらくすると完全に雲に隠れてしまいました。
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こんな月を見ていると拓郎の「伽草子」を思い出しますね。
雲が飛ばされて
月がぽっかりひとり言
こんな空は昔
ほうきに乗った
魔法使いのものだったよね
拓郎はほんと時代を越えて残って欲しいと思います。
もう一つ 八月葉月 で思い出すのが けめ:佐藤公彦さんの「通りゃんせ」です。
吉田拓郎の深夜放送で聴いた曲だったのかな。これもそれ以来、記憶に残って忘れられない不思議な曲です。
リンクが切れていたので何かないかなと探していたら当時のケメさんのライブ音源が出てきました。1972年5月6日「野音唄の市コンサート」(於:日比谷野外音楽堂)でのものです。冒頭の映像に出演歌手が6組映っていますが、ケメさんは左下です。左上は私の好きな泉谷しげるさんではありませんか。この時代は歌が街にあふれていました。
どうも、連想が次々に拡がってしまうのが私の悪い所ですが、深夜放送で拓郎が聞かせてくれた曲でその時1回聞いただけなのに忘れられない曲がありました。ユーチューブで探しても見つからなかったのですが、それが到頭ありました。
感激です。
南雲修二さんという方の「バキュームカー」という怪曲です。もうバキュームカー自体を知っている人がいなくなっているわけですが、昔のぽっちゃん式トイレは一杯になると業者さんに電話してくみ取ってもらうのですが、その時にやってくるのがタンクローリーに長いホースを付けたようなバキュームカーという車で、ホースを伸ばしてぽっちゃん溜まりに突っ込んでズボズボ吸いこむのです。当然臭くて、その車が街中を走っていると子供たちは鼻をつまんで喜んで逃げ回ったものでした。子供の頃、私の家に来ていたバキュームカーが、ホースが破れていてそこから庭に噴出してしまって閉口したことがありました。
南雲さんは正直必要悪の嫌われ者だったバキュームカーを運転手の側に立って、どポジティブに明るく歌っているのです。バキュームカンアーと歌うフレーズが耳に残ってどうしても歌いたくなってしまう名曲です。騙されたと思って聞いてみてください。
*今回も話が脱線して申し訳なかったですが、下のマガジンに音楽関係の記事をまとめているのでよかったら見ていってください。
心打たれる音楽の話|宇治海鳳:すべての美しいもの、笑えるものに目がないあなたへ|note