「TOARISE」プレイ感想①※ネタバレ注意※
雑な導入
昨年9月9日に発売された「Tales of ARISE」。これまでのテイルズとは一線を画すグラフィック,洗練されたアクションが魅力的で,発売前からとても楽しみにしていた作品。(藤島康介さんやいのまたむつみさんがデザインしたキャラがいないこと,戦闘後の掛け合いやスキットがこれまでの形式とは大きく異なることが個人的に少し気がかりだったけど。)
PS4版のプレミアムエディションをアニメイトで予約し,無事発売日に手にしたはいいものの,様々な要因が重なり,始めることができないままでいた。しかしそんな悶々とした日々とはおさらば!昨日ようやく始めることができた。Twitterやテイルズのソシャゲ「アスタリア」を通じて,知ってしまったネタバレもいくつかあるけれど,詳しくは見ていないので,きっと新鮮な気持ちで楽しめるはずだ。
約1時間半プレイしての全体的な感想
※主人公の名前はまだ「鉄仮面」(後の「アルフェン」)です※
◆OP含むアニメ部分について。
良いは良いのだけど,はっきり言ってベルセリア(2016)に劣るなと感じた。この前投稿されたアニメーションがufotableさん本来のクオリティだと思うと,少し,ほんの少しだけ残念。
◆音響について
有線イヤホンで聞いていたのだけれど,足音とか火の燃える音がいろんな方向から聞こえてきて,アライズの世界に入り込めた。
音作りのこだわりも感じた。老人が主人公の背中に薬を塗ってる音がリアルすぎてびっくりした。他にも,主人公が歩きから走り出す時の音と,立ち止まっている状態から走り出す時の音がきちんと作り分けられていたこと等々,細かいところまでこだわりを感じて楽しめた。
◆(アニメ以外の)映像について
イベント時のカメラワークがとてもいい。人物の動きが細かくよく動く。背景の作りこみと立体感がえげつなく良い。エフェクトが美しい。景色をまんべんなく見てたら全然話進まなくなって困ってしまった。視覚的に楽しい。
◆戦闘について
・フィールド上にいる敵シンボルが分かりやすい。過去作では,何匹もいる中の1匹が代表してフィールド歩いていたので,ぶつかってみないとどの敵が出るか分からなかったが,アライズでは敵の全貌を把握した状態で戦いに挑める。このおかげで,ドロップしてほしいアイテムが回収しやすくなっていた。
・画面構成が洗練されていて,コマンド入力に集中できる。過去作とボタン入力が大きく異なっていて,基本が「R1」,術技が「〇,△,□」なのに初め混乱してしまい,慣れるのに時間がかかった。(思わず「〇」連打してしまう)また,回避が「Lスティック+R2」というのも,同時に,瞬間的に押せるようになるまで慣れが必要。難しい分,敵の攻撃とうまく嚙み合った時の爽快感が半端ない。他にも,十字キーで出せる必殺技みたいなのが,チャージが程よく早く,気軽に出せて楽しい。
・最後の敵撃破した時にそっちにズームされるの”演出”って感じで良き。
戦闘後の掛け合いないのはやっぱり寂しい。経験値とかも,サラッと表示されて勝手に消える。まだ慣れないけど,どんどん戦えるのは良いと思う。
序盤シナリオへの感想
本編。テイルズお決まりの,専門用語もりもりで語られる冒頭の語り。
・豊かな大地「ダナ」と,宙に浮く「レナ」というふたつの世界がある。
・300年前「ダナ」は文明の発達した「レナ」にあっという間に侵略され,それからずっと「レナ」の人々に虐げられている。
…というざっくり理解。今回も例に漏れずあまり言葉が頭に入ってこなかったが,物語を進めていたら自ずと分かってくるものだろう。
導入の語りも終わり,主人公視点へ。
…………初手からきつい!!!
年端もいかない子どもが人種差別され,奴隷として労働を強いられている。ダナ人である主人公たち奴隷は,レナ人に管理され,反抗すれば容赦なく暴力が振るわれ,都合が悪くなれば老若男女見境なく殺される世界。
星霊力があるかないか,文明が発達しているかどうかの違いだけで,蔑まれ,好き勝手されてるのが本当にひどい。世界の設定だけ聞いて,「エクシリア2」の「エレンピオス」と「リーゼ・マクシア」みたいな感じかな~と思っていたけど,全く違った。
モンスターのことを「ズーグル」と呼んで,レナ人が使役してるのが興味深かった。ダナ人のおじさんが「レナ人は俺らを痛めつける時の手段の一つとして,ズーグルに襲わせるんだ」みたいなこと言ってて,想像して気分が悪くなった。本当にきつい世界観。
主人公が寝床(石枕と草だけの簡易的な寝所)で,「俺の前に何人がここで寝て,何人が死んでいったんだ」的なこと言っているのもきつかった。そんな風に頭を働かせながら奴隷として生きるのは無理のある話で,まっすぐに反抗心を抱きながら生きているアルフェンが不思議で,異常だと感じた。
序盤でダナ人の境遇の辛さを叩き込まれて,「は,早く進めて救わなきゃ…!」という焦りを感じた。
薄ピンク髪の長いポニーテールの女性の登場。
シオンが出てきて,物語の動き出した感じがした。きれいな長髪,青い瞳,本当に美人さん……。貨物列車の上での戦闘シーンはかっこよすぎて過呼吸になるくらい興奮した。シオンを追いかけてきた謎の武闘派おじさんがかっこよすぎるし,主人公がすんでのとこで敵の攻撃を避ける演出も堪らなかった。
謎のおじさん達はダナ人たちの抵抗組織「紅の鴉」の構成員だった。
(「紅の鴉」って,シリーズお馴染みの「漆黒の翼」のもじりかな…?)
道中のスキットが今までのテイルズと違い,漫画のような表現になっていて,新鮮で面白かった。会話のボリュームもかなりあって,これから長い長い旅が始まることを覚悟した。
「紅の鴉」のアジトから逃げた先で,シオンの胸にまっすぐに矢が刺さった。先が予測できず,本気で死んだかと思った。直後,激アツ展開。鉄仮面がシオンの胸から焔の剣を抜き,一薙ぎ。敵を一掃!はしゃがずにはいられなかった。事が終わった後,他人を突き放すスタンスのシオンが,剣に焼かれた主人公の手の火傷を見て,動揺してるのが好きだった。すぐに治療してくれたことからも,塩対応の裏で心配してくれているのが伝わってきて,シオンを好きになってしまった。(チョロい)これからシオンと関係がどう変わっていくのか,鉄仮面に見せる表情はどう変わっていくのかワクワクした。
初め鉄仮面たちがいた場所より,”比較的”穏やかな街・ウルベゼクに到着。
初めてのサブクエを受注したが,そこでも人が死んだ。画面には映っていないけれど,本当に想像もつかないほど,約300年もの間,罪のない人たちが死に続けているのだろうなと感じた。わたしはただのゲームの一プレイヤーだから物語は変えられないのだけど,「鉄仮面」として一人でも多くの人を救いたいという気持ちになった。
キャラについての感想
主人公(鉄仮面)は,事前に知っている顔の雰囲気や服の色使いから,「リバース」のヴェイグみたいな寡黙な人物かな?と予想していたけど,予想に反して,熱血漢で感情的,かなり口数の多い青年だった。
痛みを感じないのは,シオンの触れると激痛が走る”呪い”と同じ,”呪い”の一種なのだろうか。そもそも”呪い”とは何だろう。これから謎が明かされていくのが楽しみだ。
ダナの各地方の長である領将(スルド)の声が,過去作を彷彿とさせて,最初びっくりした。ビエゾが立木さん(「シンフォニア」のクラトス),ガナベルトが中田さん(「アビス」のヴァン)。どっちも敵キャラだし。同じシリーズで同じ声優さんだと別キャラが頭よぎるのはわたしだけではないはず。でも過去作「ベルセリア」のベルベットと「エクシリア」のプレザや,同じく「ベルセリア」のマギルゥと「ワールド」のラザリスは全くの別人に感じるので,今回もすぐ慣れると思われる。
次回
レナ人であるシオンの服を探すために遺跡探索をしよう。
次回からスクショ増えます。
追記
文章が話し言葉で書かれていたり,未プレイの人が読んだらさっぱり意味が分からない書き方をしていたので,訂正しました。自己満足にすぎないかもしれませんが,これを読んで,TOARISEをプレイしてくれる人が一人でも増えたら良いなと思います。(2022年8月14日)