後出し予言
分かりやすく言うとね
祝福と呪いは大差ないもので
蒔かれた種が実るだけ
ぼくたちは同じような台本に書かれた
同じような筋書きに沿って
同じようなセリフを交わして
同じような演目を繰り返している
「個体差」を付け足したはいいものの
「汎用性」がないとも言い切れない
どれもこれも似たり寄ったり
ただ
一マスにつき一粒というルールなので
どちらかを飲み込めば
残った方が腐る仕様なだけ
太陽のあたるところがあれば
あたらないところもあるわけで
心構えなんて持ち合わせやしないのに
いずれ降りかかる厄災を待ちわびたって
仕方がないでしょうに
運命なんて「後出しの予言」と変わらないんだから
神でもない何かが干渉し過ぎないことね
肝にでも臓にでもどこでもいいから
銘じておくといいよ