uisan4869/小説

作家の卵の卵。九州出身の20代。18時投稿予定(時間はたまに変わります。) 自分の好きな物語を紡ぎます。 自作創作小説を書きたいと思ってます。 誰に習ったりなどはしてないので、つまらなかったりするかもなので、そこのところは大目に見てください😅 よろしくお願いします。

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作家の卵の卵。九州出身の20代。18時投稿予定(時間はたまに変わります。) 自分の好きな物語を紡ぎます。 自作創作小説を書きたいと思ってます。 誰に習ったりなどはしてないので、つまらなかったりするかもなので、そこのところは大目に見てください😅 よろしくお願いします。

マガジン

  • 「日曜は私に嘘を運ぶ」全話

    連載小説として投稿してました「日曜は私に嘘を運ぶ」の全話をまとめたマガジンです。最初から読みたい方におすすめです👏

  • Kindle出版オーディション【TM★KA】

    • 50本
  • 桜の代償【完結!】

    現在連載中の「桜の代償」投稿済みのものをまとめたマガジンです。ぜひ一話から読んでみてください ※ミステリー作家ではないので拙いところもあるかと思いますが暖かい目と時には厳しい目で見てください

  • 【逆噴射小説大賞2020】投稿作品

    僕が今回の逆噴射小説大賞に応募させて頂いた作品のまとめです こちらにまとめてありますので、よかったらみていってください

最近の記事

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桜の代償 #end

遂に黒幕である大臣の元を訪れた二人。早速事件のことについて話をしていくが言葉の応戦は若干こちらの部が悪く会話の隙間をうまくすり抜けられてしまい、結局決定的な証言は得られないまま追い返されてしまった。 だが、この時何故かあいつは笑っていた。 一人証拠を集めてくると言って走り出し、それ以降連絡の一切が途絶え、連絡がきたのはそれから3日後のことだった、、、 その日は昨日から降り続いていた雨がより一層強まり、滝のような轟音と都会のアスファルトで固められた地面に川が出来ていた。俺はそ

    • シナプス #4

      全人類を僕の意識下に置く計画の第1段階として、人類のなんたるやを知る人類最高の頭脳である天童無能とその助手である女子大生も手中に収め、次の手駒を増やすための行動に映る。 計画に今の人類の中で秀でた能力を持つ人間を集めていくわけだが、ただ闇雲に探しても仕方がない。なにせ僕がやろうとしているのは神の御業とも言える所業を行うとしているのだから、それほど準備が必要なのだ。 しかし、次に目を付けているこの人間を手中に収めれれば、これからの計画の進み具合が格段に効率化出来る。 なにせ次の

      • シナプス#3

        「無能先生!表にメディアの方々が取材したいと押し寄せてきてますよ!どうにかしてください!」 「私をその名前で呼ぶんじゃない!ちゃんと敬意を持って天童先生と呼びなさい!それと、そういう奴らの相手をするのが君の仕事何じゃないのかい?私は忙しい!なんとかしたまえ!」 都内の大学の研究室。室内には分厚く、内容も常人には到底理解できない内容がびっしりと隙間なく書かれた書物が、来客用のテーブルの上からソファの上や床、トイレ、更には壁にもテープや紐で貼り付けられている。 これには天童ならで

        • 月と船は夜空に浮かぶ。

          彼女はいつもそこにいた。 12月の冷たい潮風を全身に浴びながら、震える指をなんとかこらえてカバンから取り出した今の時代にはなんとも懐かしい鉛筆を手に持つ。 どこにでも売ってそうな鉛筆を片手に、彼女は膝の上に両手で持てるほどのキャンパスを広げて、物悲しそうな顔をして目の前に停泊している船を題材に筆を走らせる。 どうしてそんな悲しそうな顔をして絵を描いているのか、僕は彼女に問いたかった。 だけど、そんな事をすれば、僕はもう彼女の事を見れなくなってしまいそうで怖かった。 だからそっ

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        桜の代償 #end

        マガジン

        • 「日曜は私に嘘を運ぶ」全話
          6本
        • Kindle出版オーディション【TM★KA】
          50本
        • 桜の代償【完結!】
          9本
        • 【逆噴射小説大賞2020】投稿作品
          6本

        記事

          シナプス#2

          私の死を持って世界を支配する そんな事、一体誰ができると思う? 普通の人間ならばそう考えるのも無理はない。いや、もはやその考えに至る事こそあり得ない。人は死んでしまったら何の痕跡も記憶も存在すらも忘れ去られてしまうのだから。 ならば、死を逆手にとって全人類に私という存在を脳にリンクさせれば肉体はなくとも意識のみで人類を操ることができるのではないか? 全ての人類、かの優秀な科学者たちも夢見たはず。 身体を持たず、意識だけの存在となり、永遠の命を得る。 まさに完全なる不死の力。世

          シナプス#2

          シナプス #1

          ある人は言った。 「私は人が考えていることが手に取るようにわかってしまうのです」 テレビに映る若い自称マインドハッカーという心を読むマジシャンのような男がカメラに向かって自信満々に話す姿に当時子供だった私は強く疑問に思い、思わず母にこんなことを聞いたことがある。 「この人嘘ついてるよ!」 「どうしてそう思うの?」 「だって、この人光ってないもん!」 子供だった私に対して母は宥めるように笑顔で返したで同調してくれたが、この時の母もまた嘘をついていた事を私は知っていた。

          シナプス #1

          ゆらり揺られて

          私の趣味、というよりストレス発散方法は電車の一日乗車券を使ってただひたすらぐるぐると回り続ける環状線に一日中乗ること。 何故電車なのかと聞かれれば自分でもどうしてなのかはよくわかってないが、ただゆらゆらと揺れる電車とレールの音が心地よく溜まりに溜まったストレスをゆっくりと浄化してくれるからである。 だけど、そんな私がもう一生電車になんて乗らないと決めた、ある出来事が最近突然起きた。 ここ一ヶ月。仕事が立て込みすぎてほぼ休みなくノンストップで働いていた。原因は取引先側との

          ゆらり揺られて

          bye-bye/Hello

          「今年ももうすぐ終わりか、、、」 夜も更けた午後23時30分。今年もあと30分で終了してまた新しい一年が始まろうとしている。紅白も笑ってはいけないも見てしまい、あとは1人餅の入っているインスタント麺を啜りながら新年の合図が自分から歩いてくるのを待つだけ。 テレビと外をうるさいほど元気に走る暴走族のバイクの音以外は思った以上に静かなもので、世間は家族や恋人、また今の俺みたいに1人家で静かに過ごしているのだろうか? 思えば今年一年は特にこれといって何か挑戦してみたり、経験し

          悪は栄えず悩みしかない

          俺には悩みがある。 今の仕事に就職をしてはや三年。 自分でもよくもっているなぁと思うほどこの仕事はブラックだ。 毎日のように肉体労働をやらされるし、時には業務外に仕事の相手と会わされる事もある もちろん、肉体労働でもし怪我をすれば一応労災は降りるみたいだが先輩たちが労災を申請しているところを見たことがない。 入れ替わりが激しい職場環境ということもあり、つい先日入った新人なんて上司に功績が認められて1週間で俺の上司になってしまった。 こんなある意味不安定な職場である

          悪は栄えず悩みしかない

          孤独が見てる 【短編小説】

          家のすぐ近くの公園には壁がある。 本当にただの単なる壁なんだが ただ、公園の石壁がコンクリートなのに対して、その壁だけは何故かひび割れた茶色いレンガ調の壁なんだ。 いつできたかもわからないその壁は私が物心つく前からあったような気がする。 私が子供であればそんな壁なんて気にも止めずただ友達との遊びに夢中になって一日を過ごす事だろう。 だけど、私はもう大人になってしまった。 子供の頃のような無邪気で何かに没頭できるような歳でもない。 人生も3分の1が経過してしまい、

          孤独が見てる 【短編小説】

          桜の代償#7

          あの日、車を回収した男の口から明らかにされた事実。 取り逃した男の正体は「もんか」通称文部科学省の人間でそのバックに付いている黒幕はなんと文部科学省大臣だった。 果たして権力を前に事件を解決することはできるのか、そして未だ姿を眩ましたままでいる100円玉殺人の犯人は、、、 私たちはダメ元で今まで掴んできた証拠を含め全てを話した。過去の女子大生無差別殺人と今起きている100円玉殺人の関連性やそれ伴い文部科学大臣が大きく関わっている可能性がある事、殺されたいじめグループの主犯が

          桜の代償#6 【後編】

          警察としての力を一時的に失った2人はそれでも事件を解決しようと自らの立場や危険も顧みず走り出す。 オレンジ色が映える朝焼けの中を今は滅多に見ないレトロな車が猛々しいエンジン音を震わせながら静けさ纏う都会の街を走っていく。ちらほらと見えるのは朝まで酒を飲んでいたのであろう路上で気持ち悪そうに吐いてる大学生たちや夜の仕事を終えクタクタになりながらも帰宅するものや今から仕事なのか歩く背中がとても小さく見てしまうサラリーマンなど都会の朝は静けさはあるものの人間観察に飽きの来ない表情

          桜の代償#6 【後編】

          桜の代償 #6 【前編】

          婦警からの言伝で私たち二人は何故か警視総監室に呼び出された。 警視総監室は文字通り、警視庁において最高指揮官である警視総監が在中する部屋である。警視庁に勤めている人間でさえも働いているうちにその部屋に赴くのは数える程度しかない。ましてや所轄の刑事や庁に勤務していない警察官は何か表彰されるなどしない限り滅多に足を踏み入れることのない場所である。漆喰のような光沢感のある木製の扉を叩くと、妙に響くノック音を合図に低く貫禄の効いた声で「入りなさい」と中から一言。 「失礼します、お呼び

          桜の代償 #6 【前編】

          煙の影

          世界は突如、真っ白な煙に覆われてしまった。 一寸先も見えない煙の中で人々は混乱し、世界の秩序は壊れ、先の見えない現実に絶望した。 「一体この煙はいつ晴れるんだ!」急遽避難した小さな交番の中で避難者5名のうち一人の男が声を荒げて言い放った。 交番に避難してきたのは男を含めて、交番に勤務していた警官2人と近所に住んでいるという若夫婦。突然現れた正体不明な煙に3人は警察は助けてくれると同じような考えを持って交番にきたわけである。しかし、この警官2人も煙に関して本庁からの連絡は

          天気予報

          「では次は天気予報です」 「今週は天気も安定し、晴れる日が多いでしょう」 最近巷で話題の気象予報士がいる。美人で女子アナのような端正な顔立ちの彼女はその美貌からもさまざまな噂が日々飛び交っているが、そんな中で一際耳にする噂がある。 それは「彼女の天気予報は100%当たる」 テレビやラジオの中であくまで天気の予報を伝える彼女に対して100%当たるなんて言葉を使うのはどうかと思うが、実際ネット上の彼女のファンが過去の予報も踏まえて統計を出した。するとどうだろう、彼女がこれ

          ヒーローは暗闇でニヤリと笑う

          この世にヒーローなんて存在しない。 そんなことが言われ続けていた時代はもう終わりだ。 俺がこの世界を救ってやる。 そう遠くない未来。人口が増え過ぎた地球では、温暖化が進み、多くの資源不足が問題視されていた。その影響もあってか、2020年より約15%以上犯罪発生率は上昇していくばかりだった。 国では全てに対応できない。しかし犯罪者は増える一方。  人の悲鳴が聞こえる。 この世界は今、暗闇の中にいる。 都市部から少し離れた田舎町。そこに古びた一軒家がぽつんと建っている

          ヒーローは暗闇でニヤリと笑う