自分の場合
という前置きをした上で好き勝手書かせていただくことにしました。
この話をする時、私が大学一回生だった頃にさかのぼらなければならない。
私は、当時付き合い始めたばかりの男の子と、友達一人とモスバーガーに来ていた。
モスバーガーには「モスバーガー」というメニューがある。今もあまり詳しくはないが、中でもおそらくスタンダードなものなのだろう。
初めてモスバーガーに来た私はなんとなくそのメニューが目に留まり、
「モスバーガーを下さい」
と店員にオーダーした。
すると後ろに並んでいた男の子が、
「お前、この店を買い取る気か?」
と言いながら背後で笑い始める。私はその発想にまた笑いながら説明したが、しまいには友達にも、お前なら突然店ごと買い占めそうだという謎理論とともにしばらくネタにされてしまった。そんなに面白かったのだろうか?
まあとにかくそんな記憶が、自分の中にかなり解像度高く保存されている。
そして今日、久しぶりにその友達と男の子と私が集う機会があった。現在の私の自宅の近くにモスバーガーがあり、ひょんなところから冒頭の話になった。
私は、それを大学一回生の記憶(上記の通り)として、
友達は全く覚えておらず、
男の子は、2年くらい前の記憶としていた。友達は居なかったものとしていた。
その時、妙な心地がした。記憶違いではないか?などの自分に対する不安や、他者に対する疑問などは頭を掠めなかった。ただ一言、この一言が不意に頭をよぎったのだ。
「パラレルワールドに来たのだなあ」
これには関連する別の話があるが、また次の次の次の回とする。