M1考察くん

お笑い賞レースと趣味などについて書く方針 2021年2月18日(金)開始

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最近の記事

2003 スピードワゴン

※著作権の都合上音声がカットされていたため、講評はなし。

    • 2003 麒麟

       ネタ所要時間、5:09、最初の笑いまでの所要時間、36.7秒。ツカミ、「麒麟です」。比較的ネタ時間は長い方だが緻密に作られている。   川島がひたすら音声を再現するネタで、わかりやすいネタではある。まず思ったのは、もう少し川島が喋る割合を多くした方が良いということだ。なぜなら、田村のツッコミが単調で、かつ喩えツッコミなどが一切なく、ただただ声量でゴリ押しているだけに思われるからだ。もちろん声量で勝負するツッコミは他にもあるが、田村の場合は聞き取りにくいため、このスタイルを貫

      • 2003 千鳥

         ネタ所要時間、3:57、最初の笑いまでの所要時間、15.6秒。ツカミ、「岡山から来たんですけれども」。小さい頃の遊びをやる漫才。最終的に大悟がセクハラするというオチだが、好みが大きく分かれる部類ではあると考えられる。現在の千鳥を知っているからこそ、ノブのワードセンスで笑いをとるスタイルが良いと思われるが、ここではこのネタがどうだったかを中心に語っていく。  まず、衣装。大悟がヤンキー風なのに対し、ノブが普通なため、コンビとして見た時にチグハグな印象を受けた。ここの対比がうま

        • 『余命10年』を見て※後半ネタバレ注意

          〈はじめに〉※ネタバレなし  『余命10年』という恋愛映画を見てきた。それもなんと、高校の同性の友人と。最初に誤解のないようことわっておくが、私は同性愛者ではなく、ただただ自分とその友人がその映画を見ることでどのような反応が起こるのか知りたかったためにこれを見るに至ったのである。もちろん友人のファーストインプレッションは芳しくなかった。むしろ拒否反応すらみられた。また、そもそもこの再会の目的はラーメンを食べに行くことであり、映画を見に行くことを提案したのはそこに向かう途中での

          2003 総評

          さっそく、点数から。()内が松本人志の点数。 千鳥:60(70) 麒麟:80(75) スピードワゴン:75(74) 笑い飯:85(95) 2丁拳銃:90(80) アメリカザリガニ:85(70) フットボールアワー:90(97) りあるキッズ:85(85) アンタッチャブル:86(84)  最も点数の付け方を誤ってしまったのが、前年に引き続き、アメリカザリガニだ。2001が面白かったのでその自身のハードルを越えられているのかどうかが見極めるポイントだった。2丁拳銃も大幅にズ

          2002 最終決戦

          【フットボールアワー】  最終決戦一組目で、王道の漫才。ネタ所要時間、4:35、最初の笑いまでの所要時間、22.1秒。ツカミ、なし。いきなり細かい指摘にはなるが、新郎(後藤)の反省を振り返るくだりが、同年のアメリカザリガニとネタ被りである。どちらも振り返ることが何もないというところで笑いをとっているため、方向性もほとんど被った。しかも、前年にも同じ様なことをやっていたコンビがあった気がするが思い出せないので、思い出したら追記しようと思う。  逆にこれ以外の大きく減点につながり

          2002 最終決戦

          2002 スピードワゴン

           初登場の衝撃。ネタ所要時間、3:56、最初の笑いまでの所要時間、2.69秒。ツカミ、「漫才大好き」。とにかく敗者復活枠から勝ち上がり、順位こそ高くはないが(7位)、爪痕を残していた印象である。因みに、談志師匠に嫌われなければ5位になっていた。おそらくこの会では唯一キャラ芸人を演じていて、それが浸透していればさらにウケたと思われる。  しかし、そのキャラ芸人っぽさと後半の戦隊モノの相性がチグハグになってしまい、最初から最後までの一貫性があと一歩及ばずだった。なぜ小沢がそのよう

          2002 スピードワゴン

          2002 アメリカザリガニ

           ネタ所要時間、4:16、最初の笑いまでの所要時間、19.8秒。ツカミ、なし。全体的に笑いが起きるポイントが少なく、セリフを聞かせるシーンが多かった。その理由を前年の同コンビのネタと比べて考えたところ、日常・非日常の違いがあるという結論に至った。前年のネタはドライブスルーだが、これは日常にあるものと言えるため、流れの説明を最低限にしてボケを連発できる。一方で、カーチェイスは非日常に分類される。そのため、多めの説明が必要となり、客の高い想像力が問われる。つまり、コントではなく漫

          2002 アメリカザリガニ

          2002 おぎやはぎ

           視聴者票最下位からの進化。ネタ所要時間、4:09、最初の笑いまでの所要時間、3.85秒。ツカミ、「(同時に)おぎやはぎです。キマりました。」結婚詐欺師になりたいという相方の夢を肯定するツッコミという歪(いびつ)な関係が、絶妙な笑いを生み出す。前年とネタのパターンは変わっていないが、より展開があり、ボケが自然にボケワードをはさみこんでいたため、人間性を出せていた。  設定自体が斬新で面白い。そのため評価も高い。しかし、結婚詐欺師として貯金額を聞き出すのが目標になってしまってい

          2002 おぎやはぎ

          2002 笑い飯

           ここから伝説が始まった。ネタ所要時間、4:49、最初のウケ、19.5秒、ツカミ、なし。この時代に5分近いネタを披露するコンビは多くないが(むしろ、ますだおかだは2分台)、やはりそれだけ引き出しの多さを感じさせられる。  このコンビの特徴は何と言ってもボケとツッコミが交互に代わることである。変化球一筋ではあるが、基礎がしっかりと押さえられている。ボケが前に出てきて後ろからツッコむ時に声を張るが、その声量が計算されており、存在感を出しながらうるさすぎないという絶妙なラインにおさ

          2002 笑い飯

          2002 フットボールアワー

           完全に勝ちにきている。そう感じた。ネタ所要時間、4:34、最初の笑いまでの所要時間、8.40秒。ツカミ、なし。前年は岩尾(ボケ)イジりを中心としたネタを展開していたが、当年はそれを残しつつ、ボケの鼻につく感じを巧みに生かしたネタであった。松本人志も、今大会史上最高得点(当時)の、85点をつけている。  フットボールアワーのネタは、言葉遊びから発展して生まれたものが多い。「男らしくしろ」→「どうやら俺は男らしい、おかんによると」など、日本語の面白さを一番活かしていたのがこの漫

          2002 フットボールアワー

          2002 テツandトモ

          漫才ではない。だがしかし個人的には『なんでだろう』がM1で流れている可笑しさに、最も笑えた。トモがメガネをしていない頃のパフォーマンス。

          2002 テツandトモ

          2002 ダイノジ

           ネタ所要時間、3:54、最初の笑いまでの時間、17.0秒。ツカミ、なし(ただの自己紹介)。ツッコミが帽子を被り、オレンジのつなぎを着ており、衣装が派手な分ネタの地味さが目立った(そもそも目立たないから「地味」なので、矛盾しているかもしれないが)。最初に「タイプが違うんですよ」のくだりで1つ笑いが欲しかったが何もなく、大分イジりも何もなく、最初にウケたのが「下ネタやめろ」なため、ネタ選びを誤ったか、構成力が欠如しているのかと思われた。  こちらも数回「固有名詞ネタ」を入れてお

          2002 ダイノジ

          2002 ますだおかだ

           ネタ所要時間、2分33秒、最初の笑いまでの時間、3.22秒。ツカミ、「どうも〜松竹芸能のますだおかだです〜」(偶然にも、ひとつまえのハリガネロックも前年と同じツカミを使った)。この年は前年よりもネタがわかりやすい印象を受けたが、時間が短い。ボケ数は少なくは無いのだが、もう一つ展開を入れられたとは思う。  ネタがわかりやすいと感じられる理由は2つある。1つ目は、2001に引き続いて出場したことだ。2つ目は、自分達の経緯や容姿のイジりを一切しなかったことである。前年のネタでは、

          2002 ますだおかだ

          2002 ハリガネロック

           前年2位で、どの組よりも優勝にかける思いは熱かったと思うが、運命の悪戯か、前年に優勝した中川家と同じくトップバッターとしての登場。また、中川家を意識していたからか、電車ネタを持ってきていた。  ネタ所要時間、約3分32秒、最初の笑いまでの時間、1.49秒。ツカミ、(昨年と同じく)「目離れてましたー」。前年と違って、相方をいじる漫才になっており、そのためか、比較的笑いの量が少なくなっていたように感じる。また、「オカマ」など、今のご時世では使えない差別用語とも言えるワードを用い

          2002 ハリガネロック

          M1 2002 総評

           とにかく面白かった。この年から今のM1にグンと近づいていた。第一に、敗者復活が導入されたこと。第二に、視聴者投票がなくなり、700点満点になったこと。第三に、審査員の紹介が行われたこと。第四に、島田紳助師匠がMCから降り、審査員に専念していたこと。第五に、ネタ披露後に審査員の寸評が聞けるようになったこと。第六に、決勝に勝ち残るのが3組に増えたこと。第七に、最終決戦で優勝するコンビを投票するときに、手元で一斉に行われるようになったこと(前回は順番に一人ずつ、前に出てきての投票