概要と企業分析〜メルカリのマーケティングレポート〜
この記事では、レポート作成の目的、レポートのアウトライン、メルカリの企業分析について触れています。
実際のレポートの内容はこちら👇
レポート制作の目的
Webマーケティングの基礎知識を深め、市場動向分析、フレームワークでの事業理解、課題の洗い出しなどへの理解を深めるため、授業内でマーケティングレポートを作成しました。
今回私は、普段不用品の売買によく利用しているメルカリアプリ、そして企業についてリサーチし、施策展開についてスライドでまとめました。
制作期間:3週間
レポートの要約
レポートの内容がかなりのボリュームになるため、要約を以下に置いておきます。
環境分析、自社分析、競合分析、顧客分析を通じて、基本戦略、施策を展開した。
自社分析
メルカリはMAUが2,300万人でフリマアプリNo.1の地位を確立しており、競合優位性が高い。
メルカード利用者獲得や、メルカリハロなどの新規事業により、グループシナジーを高め、メルカリ経済圏での価値の循環を活発化させることを目標に掲げている。
競合分析
国内4社のフリマサービス、オークションサービスを比較したが、メルカリのMAUは他社を圧倒している。
業界分析
リユース市場、やキャッシュレストレンドはメルカリにおいて、市場機会になるといえる。
ユーザー分析
メルカリアプリは利用者層が幅広い。メルカードはデジタルネイティブ層がメインターゲットなのではないかと分析。
クロスSWOT分析
リユース市場、シェアリングエコノミー市場、推し活などが追い風となり、メルカリのマーケットは活発化していく一方になると予測。
商品の信憑性によるリスクや、個人間トラブルによるリスクをいかに払拭するかが課題。
フィンテック領域に関しては、メルカリのユーザー数を活かして顧客獲得を進めている一方、今後は競合他社カードに対して、いかにメルカードを利用するメリットを感じさせるかが課題となりそうと分析。
考えられる課題
メルカリ
(新規事業展開に向けて)メルカリヘビーユーザーの固定化・ファン化
ユーザー間トラブル回避のための機能アップデート
メルカード
カードユーザーの獲得
カード契約のメリットの認知向上
メルカードの利用促進
レポート作成を終えて感じた改善点
今回のレポート作成にあたり、以下2つの課題点を挙げます。
メルカリは多岐にわたる事業を展開しており、企業としての主要業績指標(KGI)が専門的であるため、その理解がとても難しかったです。また、レポートの内容について、マーケットプレイス事業とフィンテック事業の2つが絡み合った内容になっていますが、事業の区別を明確にすることで、より詳細なレポートになったと考えています。
メルカリのマーケティング施策は幅広く展開されており、また抜かりなく実施されているため、リサーチ対象としてはとても難易度が高かったです。この点においても、学びの機会は多くありましたが、情報の整理に苦労しました。
以下、本編に入ります。
メルカリ事業展開
メルカリアプリは個人間での不用品の売買を簡単に行えるフリマアプリで、MAU2,300万人で業界No.1のサービスです。
次に、メルカリに組み込まれたスマホ決済サービスであるメルペイについてです。メルペイにはIDやコード決済など4つの決済機能がありますが、その中で2022年にはメルカードがリリースされました。メルカードは1%ポイント常時付与、メルカリ内での購入は最大4%のポイント還元が特徴で、発行部数は1年で200万枚を突破しました。
メルカリ
メルカリ企業概要
今回の調査対象企業は、メルカリ、対象業界はフリマアプリ、キャッシュレス、リユース業界です。 グループミッションは、あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げることです。 メルカリの成長、メルカード利用者獲得により、グループシナジーを高めることを目標に掲げています。
株式会社メルカリ
次回はマーケティングレポートの業界分析や機会分析、課題の洗い出しについて触れていきます。