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非デザイナーがUIデザイナーになった話

ラクスの小林です。

今はUIデザインチームのマネージャーをしていますが、むかしはJavaやPHPのエンジニアでした。当時はデザインについてまったく知識がなく、デザインするにはセンスが必要と思っていました。

今回は、非デザイナーがUIデザイナーになった経緯を書いてみようと思います。


見様見真似でUIデザイン

今から10年以上前の話です。少人数の開発ではありがちですが、プログラミングやテストだけでなくUIデザインまで、幅広く担当していました。チームにはUIデザイナーはいませんでした。

当時はUIデザインといっても見様見真似。なんとなく他社のサービスで見たことがあるUIを参考にしたり、今ある機能の焼き直しといったレベルのものです。

目立たせたいボタンは赤くしたり、注意喚起をうながすメッセージは太字にして背景色をつけたり、全体のバランスではなく局所的にしか考えられていないUIをいくつも作りました。

ただ、一般的によく見る他社のUIと比べて、なんかイケてないことは感じており、それがどうしてなのか言語化できていませんでした。


UIの基本を学んで少しずつ自己流から脱却

どうすれば自分のサービスのデザインがよくなるのかを学んでみようと思いWebや書籍を調べるようになりました。

UI関連の書籍は今よりは少なかったですが、Webサイトや書籍を読み、少しずつデザインについての知識を増やしていきました。「ノンデザイナーズ・デザインブック」では、近接・整列・反復・コントラストの原則がわかりやすく説明されており、まさに私のようなノンデザイナーにとって大いに参考になりました。

学習が進むにつれて、今までデザインしていたものの粗さが自分でもわかるようになってきました。余白のとり方や、配色、グルーピングなど、意識できていなかったところに気付けるようになり、少しずつ手直しすることに面白みを感じていました。

小さな改善でしたが、見様見真似ではなく、デザインの原則にもとづいた改善をおこない、UIを分かりやすくできたことの喜びはとても大きなものでした。デザインはセンスにもとづいて作るものという誤解が解け、理解すれば自分でもデザインすることが出来ることへの気付きはとても大きく、その後はデザインの面白さにハマってさらに学習を進めました。

※水野学さんの書籍「センスは知識からはじまる」も後に読みました。


理論でUIデザインできる仕組みづくり

このような経緯で、非デザイナーだった私はUIデザインに強い関心を持ち、学んできました。初めはデザインの知識がなくても、基礎を学べば少しずつUIデザインが出来るようになるのは大きな希望が持てました。

あと大切なのは、学びたいという強い思いと、ものづくりが好きという気持ちだと思います。

ラクスでは、UIデザイナーの育成に力を入れています。センスではなく理論でUIデザインできるデザイナーを育てるため、デザインの理論を体系的に学べる仕組みづくりを推進していきます。


ラクス デザイナー紹介
https://career-recruit.rakus.co.jp/career_designer/

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