ドリブンズなぜ勝てない?
最強はドリブンズ
一番、雀力パワーの総合値が高いチームはどこか?
ドリブンズである。圧倒的にドリブンズなのだ。
巨大なプロ団体の、最上位の化け物たち、Aリーガー。
そのトップさえ狙えちゃうレベルのおじさんが、3人おる。
ずるいのだ。
三國志で言えば、たろう、ずんたん、そのけんの3人は
関羽、張飛、趙雲である。
光栄の三國志にぶちこんで、100回シュミレーションさせれば。
まるこを内政にまわすだけで、ドリブンズ優勝の結果が54回出てしまう。
雷電は2回だった。
しかしドリブンズ、初年度以外は、あんまりチーム成績は良くない。
なぜなのか。運が悪すぎるのか?
ランダムで襲ってくる、イナゴの襲来や、河川の氾濫が多いのだろうか?
いや災害は他のチームにも、選手にも、ほどよく巡ってきている。
何があかんのじゃ?
コンピューターのAIで、数字だけでシュミレーションさせるのと。
人間があれこれ考えてプレイするとでは、実は戦争の結果が変わってくる。
数値だけでのぶつかり合い、一騎打ちばかりではないのである。
女流とは武力が違う
ドリブンズの3人より、年下の若い選手は。
基本「ほぼ全員が格下」と考えていい。
関羽、張飛、趙雲は「武力が99」である。
それを武力100にするため、アラフィフを迎えるまで勉強を続けているおじさん達なのだ。そんなの強いに決まってる。
10歳若い子がいくら勉強したところで。おじさんたちも若い頃、同じだけ勉強してきており。さらにそこから10年研究を深めてきているので。
残念ながら、武力の数値だけでは。あのおじさんたちが老いてジジイになり。昼飯をすでに食べ終わったことや、タンヤオの手役を忘れる日まで、若者は追いつけることがない。
とはいえMリーガーは、ほとんどの選手が武力95以上である。95から98の猛者が集まっている。
でもその「たった1ポイントの差」が、長い目では結果に大きく出るのが麻雀なのだ。そしてその1ポイント上げるのに、何年も打ち続け、毎日のように麻雀研究をする。
そこで比べて数値が低いのが、女流プロである。
まず、女性選手みんなが、おじさんと比べてとても若い。
49歳のたろう選手と、24歳の黒沢選手とでは、四半世紀の年の差があるのだ。25年分の勉強の蓄積が、おじさんにはあるのだ。
でも、ほぼおじさん達と匹敵する武力を持っている黒沢選手の年齢は、一度、疑ったほうがいいとは思う。
さらに女流プロは、おじさん達と比べて、めちゃくちゃ忙しい。
めっっっっっっっっちゃくちゃ、忙しい。
強い人気女流ほど、イベントや放送企画で、ゲストに呼ばれ、全国を飛び回る日々。それは麻雀だけにとどまらない。他業界からも呼ばれ、麻雀普及活動に勤しまなければいけない。さらに人前に出る機会が多いため、自分磨きやお洒落も、サボることができない。
だらしなく太って、休日に丼メシをムシャムシャ、夜は泥酔、放送はワイシャツにネクタイでまあいいや…の、わしらおじさん達とは違うのだ。
よって女流プロは、麻雀研究に打ち込める時間が、男性と比べて少なすぎる。なので、女流プロは、おじさんたちよりは武力は低くなる。仕方ない。
それでも男性に追いついてきているのが、恐ろしい。
そこに育児で大変で、てんやわんやのお母さんたちまで大勢おるのだ。
でも強い。
ポテンシャルが高すぎる。
わずかな時間での、勉強の集中度が高すぎるのだ。
わしら中年のダラダラした時間の過ごし方と、全然違うのだ。
短期間でグンと伸びてきたり、急に自分の麻雀をガラリと変えて、本番まで仕上げてきたりする。
ナメられないのである。
そもそも、今のMリーグがあるのは、女流プロのおかげである。
もっといえば、二階堂亜樹のおかげである。
ノストラダムスの終末予言が見事にスベった1999年頃、競技麻雀ブームは完全に終わりかけており。
「やっぱ試合を見るより、自分で打つほうが楽しいよな」と、誰も競技麻雀プロに注目しなくなった頃。ウヒョ助も同じく、競技麻雀プロを興味を失っていた。
このまま麻雀は、昭和のおじさんたちの、地味な趣味、庶民の博打で終わるんだろうな…と思っていた頃。
急に現れた、18歳の美少女。
こんな可愛い子が麻雀打つなんて!
しかもオジサンたちにも負けず、強いなんて!
と、世間の注目をまた麻雀に集めたのが、二階堂亜樹である。
わしも驚き、ふたたび麻雀に飛びついた。
それ以来。
続いて現れた、強くて美しい女流プロたちが、観光大使のように今日まで忙しく、麻雀を外に広めてきたのである。特に頑張ったのが、現在の女流Mリーガーたちである。
その間、ほとんどの広報活動を女流プロにまかせっきりで、黙々と麻雀研究をしてきたのが、おじさん達なのだ。
まるで男性プロ大勢が、ヒモの亭主である。
女流プロたちの長年の努力がなければ、Mリーグなんてなかったのだ。
さて話を戻そう。
はたして、ドリブンズのおじさんたちは、そんな
女流プロたちの研究や対策をしてきたのであろうか?
ガールズ研究不足疑惑
おじさんの女流プロ研究対策。
わしは、ほとんどしていないと思う。
武力95の女流プロ相手に、武力99のおじさんたちは
「いつもどおりにやれば勝てる」と思っている。
おそらく、この5年間。ずっと。
しかし武力95の女流プロ、特に伸び盛りの若い選手は
「いつもどおりではおじさんに負ける、研究や作戦を考えなくちゃ」
と、できるかぎりの準備対策をしてくる。
さらに上達をしようと、濃密に勉強を重ねてくる。
そうなると。
おじさん達の見込みより、かなり実力差が縮まるどころか。イナゴの襲来などの災害が来たときには、負けてしまうのである。
いつもどおり赤兎馬に乗ってきた関羽と、作戦を練ってきた呂蒙の対決。
たびたび、こんな一戦がやってくるのではないだろうか。
「士別れて三日ならば、即ち更に刮目して相待つべし」
3日会わなかったら、次会う時は成長して別人だぞ、ナメるなよ
…という意味の言葉。
関羽を捕まえた、呂蒙の言葉である。
次会うときの女流プロは、もうすでにセーラー服じゃないのである。
おじさんにわかりやすい言葉でいえば、ワンレンボデコンだ。
そういうと
「そんなことはない! 女流プロの研究もしている!」
と、たろさん以外は言うかも知れない。
しかしわしはここで、多井たかはるという、武力100の呂布を語りたい。
この武将、対戦する機会が一番少ないであろう、レアモンスターの丸山奏子を研究するため。
最高位戦の女流リーグを見始めた結果。丸山さんどころか、気づけばその日はじめて名前を知った、無名の新人選手の研究を始めてしまうくらいの、研究モンスターである。
呂布にそれをやられたら、若手の女流プロは絶対勝てない。
勝てないのである。
実際、不運があっても、ずっと呂布はMリーグで勝ち続けている。
つまり、ドリブンズのおじさんたちだって、多少運が悪くても。
女流プロをたかはるくらい研究していれば、ほぼ勝つのである。
逆にドリブンズの3人を、最高位戦の女流プロたちはよく知っている。
チームメイトの丸山さんはもちろん。勉強熱心さは一番の瑞原さん、実況でいっぱい眺めている日向さんは、もはや奥さんじゃねえのかってくらい、よく見て知っている。茅森さんは天才なので、たぶんそれほど見ていない。
さらに連盟の女流プロも、配信などでトークを聞くかぎり。かなり最高位戦の試合を見まくっている。あの亜樹さんですら見ている。
比べてドリブンズの選手は、フォーカスMなどで、連盟女流の赤入り麻雀の癖や傾向などを研究しているだろうか。けっこう時期により、急激に変えてくる。変えたままで、次回のMリーグに現れる。
例えば東城さんは最近だと、先制での役なしドラ1テンパイでの待ち選択。
迷うとこっそり席を離れ、恋ダンスを踊りだす。
これはよく東城さんの試合を見ている人しか、まだ気づいてない隠しモーションだ。
たかはるはよく研究しているので
(246から、スジひっかけで1枚切れの3で待つか、場に見えてない5で待つか悩んでるな…。 たぶん最近のフォーカスMでは気持ちが大きいので、赤ツモを自信持って期待して、2を切るね。ほら切った。そっそっそ、網引けば明治の北海道なら、ニシン長者になれるからね)みたいなことを、一瞬で気づく。
たぶん、ドリブンズの選手はまだ知らない。そして大勢の視聴者も。
おそらく恋ダンスを踊ってる東城さんの姿を毎回見逃して、記憶に一切ないはずだ。
じゃあ研究不足ですよ。わしは昨年だけで4回見た。
今季の高宮さんのスタイルの変化に驚いてる人も多いはずだ。
しかし連盟の女流カレンダーCMまで見逃さないぞと、高宮さんを追いかけている人には(水着の柄が波デザインなので、潮騒くらい鳴いてくるな)は当然気づいていた。
Mリーグの卓上で(わ、まりっぺ、めっちゃ鳴いてくるじゃん)と知るのでは、もう遅いのである。
たぶん、普通に何事もなく、Mリーグが進めば。
ドリブンズは今のままでも、十分決勝には行くであろう。
強いからだ。
ただし不運な何事かが、チームにあった時。
昨年の「ずんたん呪われジェットコースター」みたいな災害が起きた時。
今のままでは、一歩届かず、ギリ敗退するかもしれない。
格下を格下と見ないで、女流プロを最高位戦Aリーガーと同じくらい、しっかり研究していれば。その足りなかった一歩になるかもしれない。
しかも今年、もし一歩が足りなかった時は、丸山さんがクビになるのじゃ。
それだけは勘弁してくれ。
「面倒だけど、奏子のためだ!」
と、女流研究合宿を開いていただきたい。
この女流プロはオーラス、どう切り込んでくるイメージか?
もし、そこの答え合わせがバラバラならば、やはり研究が足りないのだ。
Mリーグの1試合は正直、タイトル戦の決勝戦なんかより「人生への影響度」がすこぶる高い。
ぶっちゃけ、団体を象徴するビッグタイトル以外は、残念ながら視聴者はほとんどおらず。その結果も、業界関係者の中だけでの評価になりがちだ。
しかし、プロにとってのお客様は、業界関係者じゃなく視聴者なのである。ここの大勢に評価してもらえる大きい舞台は、飛び抜けてMリーグなのである。そこでの評価こそが、ジジババになるまでプロを食べさせてくれるのだ。
長年、見てもらうための努力をしてきたのも女流プロ。
視聴者をよく知っている。
そして、生々しい話をすれば、若くて可愛いというだけで仕事をもらえる時期が短いことも、よく知ってるのも女流プロ。
男性プロより、1戦にぶちこんでくる気迫が違うのである。
爪痕を残さなくてはいけない。
男性プロが「老人まで、いっぱい数打つ中の1戦でしょ」と感じるより、もっともっと重く。Mリーグという舞台の重要さを感じてる。なので、踏み込むにも退くにもが、タイトル戦くらいの気負いでやってくる。
タイトル戦は、リーグ戦とは打ち方が変わってくる。じゃあ女流プロの、最近のタイトル戦絡みの試合全部、何度も見る必要があるのだ。
おそらく、そのへんをしっかり研究してるドリブンズ選手は。
丸山さんだけだ。
たぶん今この選手こそが、一番間に合ってる。
丸山さんは、まだ20代で若く、武力は低くても。
おじさん相手にも、ライバル女流相手にも、研究対策万全で、戦場ではかなり良い働きをするはずだ。
しかもモチベがかなり高まっている。実力を100%出せるはずだ。
けっして、まわりに劣らない。
なのでしばらくは、丸山さんを多用し。
その間に研究にまわるのが良いのではなかろうか。
そこでまず手始めに
これを買うことだ。
たぶん3日ごとに成長してくるのは、岡田さんと伊達ちゃんだ。
お気づきだろうか。
「おかぴ」じゃなく「おかぴー」だ。
テンパネしてる。
ここに気づかないようでは、もうサボりですよ。
そして腹筋がさらに鍛えられて、ウエストが彫刻である。
つまり2022年、秋に向かって、みなぎってるということだ。
だるだるの、わしらアラフィフのゆるんだお腹では、長期戦でかなわない。南場で弱ってしまう。
そして
時間はない。もうすぐ中盤戦だ。
ぜひぜひ明日にでも合宿していただきたい。
まるこを守るのじゃ!
ご機嫌がよろしい時、気分で小銭を投げていただくと嬉しいです。ただあまり気はつかわず、気楽に読んでくださいませませ。読まれるだけで感謝です。