第2回! Mリーガー鉄仮面王決定戦!(その2)
口にふくんだ牛乳を吹き出さず、どれだけ鉄仮面のようにポーカーフェイスを維持できるか?
王者である高宮まりに、新人Mリーガーたちが挑んだ、第2回大会。
すでに2人がマーライオンとなり、脱落してしまった。
誰が最後一人の生き残りになるのか。
生存者は、あと9名。
この先襲いかかる刺客の猛攻に、ミルクタンクは耐えられるのか?
刺客が襲いかかる前に、参戦者の東城が動きを見せた。
鉄壁ガードの高宮を、私なら崩せるかもしれない。
なぜなら、高宮が一度だけ牛乳を吹き出したことがある。
前大会で、優勝が決まって気がゆるんだ瞬間の、あのネタである。
高宮に、ぶちこんでやる。
奇襲だ。
今ここで、私のノーメイクの顔を。
急いでメイクを落とし、高宮に向かって顔を向ける。
(水着だとっ…!?)
日本プロ麻雀連盟カレンダー2023の、あの水着である。
(くそっ…計略が見抜かれていた!)
あわてて吹き出しかけた牛乳を押し戻し、戦闘態勢をととのえる東城。
しかし、ここで高宮のターン。
高宮の後ろに、魚谷の大群が走り出し、ダブルリーチ。
パチンコ「海物語」である。
図柄が6の時点で、東城は観念した。
援軍に、あいつがやってくる…!
フィニッシュブローが決まって大当たりする前に、玉を吐き出す東城。
オチの信頼度100%である。
こうしてまた一人、チャレンジャーが消えた。
ちなみに、実際の東城さんのノーメイクは、めちゃくちゃ可愛いです。
第2の刺客:ウッチー
内川は、長野県は松本の、由緒ある地主の息子である。
実家は、売れば30万円にもなるクズ山を所有している。
子供の頃は「俺の空」など、ちょっとエッチな少年漫画を手に入れては、ドキドキしながら、山の中でこっそり眺めたものである。
今では立派な大人になったウッチーが、数十年ぶりにこの山に訪れたのである。理由はわからない。
そんな映像が、会場のモニターに映し出された。
森の中に響き渡る、いろんな鳥の鳴き声。
「あれはツグミだな… これはメジロ、あれはウグイス」
さすが山の中で「やるっきゃ騎士(ナイト)」を全巻読破した内川である。鳥の鳴き声にとてもくわしい。聞けばすぐに鳥の名前を当てられる。
内川ですらわからない、鳥の鳴き声が響き渡った。
長野県民でさえわからない鳥は、会場のチャレンジャーたちも、もちろんわかるわけがない。会場に笑いなど起きるはずもない中。
なぜか一人だけ、苦しんでる挑戦者がいた。
瑠美である。
瑠美だけが、この鳴き声を知っていた。
この鳥の正体を。
すぐ気づいたが、そこをなんとか、こらえぬいた瑠美。
しかし、内川の所有する山は、長年放置している間に、独特の生態系を作り出していたようだ。
「鳥の鳴く声」は聞いたことはあったが。
「鳥が噛む声」は初めてだったので、大勢が誤爆しそうになる。
しかし全員なんとか我慢し、無事にオールクリアで終わった。
第3の刺客:バッシー
「暇になったし、ダービースタリオンでも遊ぼうかなー」
と、Switchを片手に、会場に現れた石橋。
バッシーが入ってきた時点で、少し笑いかけてる挑戦者もいる。
「あ、子馬が産まれた。おまかせ育成でいいかー」
「お、可愛い馬に、可愛い調教師さん!」
「立派なG1馬に育てるぞー! まずどうすればいいの?」
「いやいやいやっ! 育てます!」
何度コマンドを入れても、牧場から追い出そうとする調教師。
バッシー、心の叫びである。
そうだ、まだまだこれからなのだ。
Mリーグファンは、さらに強くなったこの2人を、まだまだ求めている。
同情してるスキを狙われた仲林、ここで散る。
残り7人。
次回、戦いはさらに激化するっ!!
(つづく)
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