ストリートアンケートに全力回答した話
こんばんは、たなかです。
一週間前、梅田の阪急通りを歩いていたら2回もアンケート調査に協力させられそうになった。させられるというのは実に受け身の表現だが、アンケートを書きにいくと書くと変な奴だと思われるので協力させられたにしておく。
私はその日、ダーツがしたくてたまらなくなり市中でも店舗の営業再開をきっかけに某所へ向かっていた。特に忙しいわけでもなかったが、暇でもなかったので、交差点で待っているときは信号を見ながら人を見るか考え事をするかだ。
歩行者信号が赤になったときと車の信号が赤になったとき道路上では一定の空白ができる。この空白は決められていて3秒間らしい。3秒間あれば鼻がかゆいと鼻もほじれるし、鼻毛も抜ける。筋トレバカなら自慢の大胸筋を胸張ってアピールすることもできる。
1回目は丁重にお断り
青に変わって歩いていくと休日にもかかわらずサラリーマン風のお兄さんと目が合ってしまった。うっかりしたな。。うっかりボーイ、私。
「すいません!今、社会人の方に有益な情報をお届けしていましてアンケートに...」
のところで丁重にお断りした。
有益ってなんなんだ。なぜ、この人は私を社会人だと見抜いたのか観察力は素晴らしい。一体どのような人に声をかけるのだろうか。
アンケートに答えてもらうには、ざっとこんな人だろう。
①イヤホンもせず話を聞いてくれそうな人
②早歩きではなく遅くもなく、普通もしくは少しおそめ
③服装が汚れていない
④髪がボサボサでない
⑤暇そうにしている
もうこれだけ書くとどこからどう見ても暇そうなうっかりアンケートに答えてくれそうな人にしか見えない。だが、断る。
まず有益とはなんだ。新垣結衣と付き合える攻略本でも持っているのか。それなら絶対協力する。
人によって有益の定義は様々であるし、状況や文脈によっても欲しい情報は異なるはずなのに有益と言ってくる若造はけしからん。たぶん、年上。
大体、前置きが長い。
このように相手に何かをお願いするときは相手のメリットを提示しないといけない。リターンがゼロだと筆を動かす動機もない。
2回目は全力回答
今度は別のやつだ。
うどん屋さんで冷やしかけうどん大、ちくわ天を胃に放り込んだ私は服を買いに百貨店前の交差点で信号に引っかかる。
「すいません、税金のアンケート答えてもらえませんか」
おっとまたひっかかってしまった。
今度は信号を渡る前に声をかけられてしまったではないか。他にも人がいるのになぜ私だけなのだろうか。まあそういう日なのだ。
さっきは断ってしまったが、敢えてちゃんと答えてやろうと思ったので、快諾した。快諾とは書いたが、内心特に時間も困ってないのでやむなしというところである。きれいなお姉さんならよかったが仏のような青年だ。せめてフランスの美人を連れてきてほしい。
書いてみると意外に考えさせられる点はあった。
1つ目は、個人情報をどこまで出すか
2つ目は、税金を減らしてほしいと思いますかについて
3つ目は、もっと効率よくアンケートを収集できる方法について
会社名や住所といった個人情報は完全に伏せた。相手が名のらないならこちらも道理がないというは冗談だが、いささか気が引ける。
税金を減らしてほしいとは考えたことはあるが、改めて書面に書くときには税金の仕組みを実はよく理解していないことがわかった。なぜ消費税が10%なのかとか。
個人情報を書かないなら単なるアバターに書かせているのと同義だと感じる。ウェブで収集するのは信ぴょう性が良くないと思うが、クラウドソーシングでWebアンケートならいくらでもあるのに今どき路上はアナログだなと感じた。
アナログの良さもあるが、ちょっと疑問に感じてしまった。なんでも疑問にうことは良いことだが余計なことまで考える悪い癖である。
それではまた。
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