②くんねっぷで生きるって実際どう? 小学校を中心とした町のありかた (古沢果歩)
皆様、こんにちは。UHB新入社員の古沢です。今回は、以前自己紹介でも触れた私の出身地 訓子府(くんねっぷ)町 での生活についてお話したいと思います。
大学4年生。就職先が全国転勤で勤務地が決まっていない友人の多くは、「田舎に住みたくない」、「東京から離れたくない」と言います。そのたびに「案外地方も悪くないんだけどな🤔」
都心の便利な暮らしは捨てがたいですし、何より遠い町ではどんな日常があるのか、想像しにくいですよね。
そこで今回は、訓子府町と東京都での生活を両方経験して感じたことをお伝えし、読んでくれた方々が都心から離れた町で暮らすことをイメージするきっかけをつくれたら良いなと思います。
■訓子府町ってどんなまち?
訓子府町は道東に位置していて、農業や酪農畜産が盛んで、メロンや玉ねぎが有名です。人口は4,688人(令和3年度末時点)と比較的小さな町です。
数だけ聞いてもよくわからないと思いますが、例えば札幌市中央区の人口は252,854人(2023年1月1日時点)で、区だけで5倍以上の人がいます。札幌ってすごいですね! 季節によっても違いますが、札幌に行くには車で大体4~5時間程度かかります。
↓もう少し詳しく知りたい方は訓子府町のホームページに歴史やくらしについて書かれていますのでぜひご覧ください!
■地域の中心、小学校
そんな訓子府町、主要都市とどんな違いがあるのでしょうか?例えば、キツネがその辺を歩いているだとか、一番近いバス停が3~4km先だとか…。
挙げればきりがありません。ただ今回は、「この町で暮らす」ということに着目してお話をしたいと思います。
私が生活の違いとして強く感じるのは、学校の存在感だと思います。訓子府町には小学校が2つあり、そのうちの居武士(おろむし)小学校は現在25名の児童が在籍しています。
規模としては小さいですが、その分地域とのつながりはとても強く、コミュニティースクール(「地域とともにある学校」を目指すため学校運営協議会を設置した学校)でもあります。今回はその居武士小学校を中心にお話したいと思います。
居武士小学校では冬の間、グラウンドがスケートリンクに様変わりし、体育の授業ではスケート学習が行われます。その指導者は地域でスケートが上手な大人たち。授業の時間に合わせて何人かが交代で教えに来てくださっていました。
外部からの指導者とは言っても、児童数が少ない分児童みんなの名前を覚えてくれているし、親や兄弟のことも知っていて休み時間には世間話をすることもしばしば。卒業後も、学校や地域の行事で会えば声をかけてしまいます!
他にも養蜂学習や農業に関する授業、読み聞かせ会。これらは居武士小学校で実際に地域の方々が参加している学校行事や授業の例ですが、学校を通して家族でも先生でもない大人との繋がりがつくられるのは、地域との連携が取れている学校ならではですよね!
↓ 小学校の様子はブログでご覧いただけます!
地域と学校との関係性について、居武士小学校の井坂裕一校長先生にもお話を伺いました。
地域の子どもたちが人と人が繋がっていることが当たり前だと感じられる環境がこの町の良いところなのですね。今の子どもたちやその下の世代にもこれが伝わり続けると良いなと思います。
■想像してみてね!都会から離れた生活
あたたかい地域づくりが行われているとはいっても、もちろん課題もあります。
「車なしでスーパーマーケットに行くこと」であったり、「ファイターズの試合を観に、試合より短い移動時間で行くこと」であったり、主要都市に住んでいる人にとっての当たり前のことが、地方に住んでいる人にとっては夢のようなことでもあるのです。
便利な何かがある/ない の話なので、デメリットは他の地域からも想像がつきやすいと思います。ただ人間関係というのは実際に触れてみないと分からないですよね。
なので、このnoteを最後まで読んでいただいた方には、「ふーん、そういう感じなのね」となんとなくでも思っていただければ、この文章が、今とは違う環境に住むことを少し想像してみる一助になっていたら嬉しいです。
訓子府ではなくても、北海道にはたくさんの町があるので、住むとしたらどこだろう?と考えながら179市町村旅してみてはいかがでしょうか!