42.195kmってどう測る?コースを支える裏方の存在【北海道マラソンについてあなたに知ってほしい6つのコト #3】
こんにちは。貝田です。
初回の記事では「大会まで100日をきりました」なんて書いていましたが、あっという間にあと60日となりました。毎日マラソンに携わっているから尚更かもしれませんが、着々と大会の準備が進んでいるように感じています。
本州の皆さまは梅雨でジメジメした毎日でしょうか?梅雨がない!と言われる北海道でも、雨が続いています。
実は私、とてつもない雨女でして。ここ最近は大会当日に雨が降らないようにと祈り続ける日々です。前日も絶対にてるてる坊主を作ると決めています。
これを読んでくださっている皆さまにもお日様パワーをお力添え頂きたく!何かよく効くおまじないなどの必勝法があれば、コメントで教えてくださると嬉しいです。
さて、これまでの2回の記事では「見てくださる」皆さまへのコース紹介、そして「伝える」という点から見えるマラソンの魅力をお伝えしてきました。
そして今回は、「支える」に注目します。
いよいよ大会の準備が本格化!
5月29日(日)、北海道マラソン2022・はまなす車いすマラソン2022のコース計測が行われました。
比較的交通量が少ない時間帯を選び、深夜2時から準備を開始し、朝7時に終了。時折、強い雨に打たれながらの作業となりました。
コース計測にも資格が必要?!
マラソン大会のコース計測をするのには、「コース計測員」という資格が必要ってご存知でしたか?(既にご存知の方は、さてはマラソンマスターですね…?)
今回は、自転車のフロントフォーク(前輪を両側から挟む金属の棒のこと)に専用のカウンターを取り付け、基準の距離(400m)をカウンターが示す数値に換算して、距離を導き出す方法で行いました。
ちなみに、世界陸上競技連盟(WA)や国際マラソン・ロードレース協会(AIMS)の公認レースは、今回の方法である自転車による距離計測しか認められていません。
コース計測の前日に北海道大学構内の直線道路を利用し、日本でも数少ない専用のメジャーを使用し、基準の距離となる400mを作りました。
コース計測の前後には「カリブレーション(=調整)」という作業が行われます。コース計測の開始時と終了時では気温や、タイヤの摩擦によって空気圧が変化してしまうため、それによって生じる誤差を調整することで、より正しい距離を導き出すことができるのです。
今回は、そんなコース計測について、WA/AIMS国際道路コース計測員の大聖(だいしょう)陽平さんにお話を伺います。
Q1.そもそもコース計測とは?
コース計測とは、マラソンのコースがしっかりと規定の距離があるかどうかを測るものです。今日こうやって集まっている裏方である大会事務局の方々の頑張りや努力、そして楽しみにされているランナーの笑顔を思いながら、我々もしっかりと務めたいと思っています。
Q2.コース計測で気を付けていることは?
やっぱり失敗は許されないので、緊張感を持ってケガなく、最後まで走りきることが大切だと思います。
Q3.これから42.195kmを測る意気込みと思いは?
今日まで頑張ってこられた皆さんのためにしっかりと務め上げたいという気持ちです。
Q4.計測にかかる時間は?
一般的には2~3時間ですが、そのコースの取り方によって様々です。一概には言えないですね。
Q5.北海道マラソンのコースの特徴は?
やはりオリンピックで使われたコースということで、本当に皆さんが注目されていると思うので、そのあたりがポイントになるのではと思っています。
当日を楽しみにしているランナーだけではなく、大会を運営する裏方のことも思って丁寧に計測してくださった計測員の皆さん。
改めて、とても多くの方々が大会運営に携わっていることを実感します。
コースにいるのはランナーだけじゃない!
続いても「コース」を通して北海道マラソンに関わって頂いている方にお話を伺います。
マラソンコースの中でも、特に長い時間をかけて走ることになる新川通。春にはとても綺麗な桜並木となるこの沿道には、当日多くのボランティアの皆さんがランナー達の背中を押してくれています。
そんなボランティアのお一人、新川さくら並木連合町内会の岡本しのぶさんにお話を伺います。
Q1.ボランティアとしてされていることは?
以前はママさんバレーをやっていたので、新川通で果物をランナーの皆さんにお配りしていました。今は町内会でボランティアをさせていただいています。当日は水だけではなく、暑い日は氷を割ってきて一口大にしてお配りしたりしています。毎年リピートして来てくれるランナーの方も多くて、みんなで「おかえり!」といった感じでお話をさせていただいています。
Q2.新川通の魅力・見どころは?
東京2020オリンピックの際に、新川通は魅力がない!なんて少し淋しいことを言われてしまいましたが、実は新川通は10kmにも及ぶ、直線では日本一長い桜並木があるんです。地域性としては温かく、帰ってくる我が子を迎え入れるような形でランナーの皆さんを受け入れています。
今年度はボランティアのみんなが全力で「おかえり」という言葉と、「頑張ろう」という気持ちで参加させていただきたいと思っています。
Q3.今年の大会とボランティアにかける思いは?
やっぱり北海道マラソンといったら、札幌市内の他の地区も回るので、北海道の魅力を沢山伝えてくれるものだと思っています。新川通を走っていただくとよくわかる通り、バックに山と青空が見えて、大自然あふれるコースです。とても良い空気なので、思いっきり吸いながら笑顔で全力で駆け抜けてほしいと思っています。
北海道マラソン自体が3年ぶりということで、3年前にボランティアしてくれた方がご高齢になっていて、今年度はお手伝いできないという方もいらっしゃる分、新しい方も入っていただいて、ランナーの後押しをさせていただきたいという思いで、皆さんに集まっていただいて、地域全体で盛り上げていきたいと思っています。
新川通だけではなく、北海道全体への愛を非常に温かく伝えてくださった岡本さん。
ランナーの皆さんにとっては、ボランティアの方々との交流も当日の楽しみの一つになりそうですね。
想像していたよりも、実はもっともっと多くの人が関わって作り上げられていた北海道マラソン。次回はどんな方のお話が聞けるのか、楽しみです。
それでは今日は、このあたりで。
また次の記事でお目にかかれることを楽しみにしています。
北海道マラソンの事前番組がスタートしています!
なんと、番組ナビゲーターとして斎藤佑樹さんが北海道マラソンの魅力をお届け。見てくださる皆さまとともに北海道を熱く盛り上げます!
08,28 ~北海道マラソン・ストーリー~
毎週火曜 21:54~22:00 全12回
6/7(火)~8/23(火)
第3回・第4回放送はこちらからご覧いただけます!
そして待ちに待った大会当日の情報はコチラ!
カネカスポーツスペシャル 北海道マラソン2022
8/28(日) 道内向け放送 UHB 8:25-11:15
全国放送 BSフジ 8:29-11:15