地域精神保健論

地域の不健全性

わたくしが現在強く居心地の悪さを感じている当該自治体が、長らく自死インシデンスの分析を怠り地域ぐるみでタブー化することによってその隠蔽を図ってきたことが、わたくしの中で可視化されてきた。自殺企図サバイバーの当事者ですら、それを回顧することはなく「何事もなかったかのように」過ごすことを強いられているし、自死者遺族もその心的外傷を語ることを禁じられている。

ここから先は

4,196字

¥ 5,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?