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山本遊子更年期日誌、十二

 モーレツに忙しかったのがひと段落し、ちょっと日記を書く余裕ができたので書いてみる。
 でも、忙しくしているとまさに心を失ってしまうので、何から書いていいかわからなくなるな。
 とりあえず、園子温監督の性暴力問題が気になる今週だった。どうなっていくのか、多分、すぐにどうにもならないんだろうな、という絶望感と共に、自分はこのような問題が起きるような現場に関わりを持たぬよう努力したい、もし関わりそうになったら、自分でできるだけのことをやったと思ったら、絶対に逃げようと思った。
 金や権力を握っている男はそれをチラつかせながらやりたい女の子に近づくんだろう。で、それが組織ぐるみになって、で、現場の規模が大きくなればなるほど色んな利害が絡んで、女がモノに見えてきて、最後はものすごい愚かで取り返しがつかないことするんだな、と思う。
 とりあえず「なんか嫌だなと思ったら即逃げろ」というのはしみじみ思います。逃げるのはずるいけれど、時間は有限。実際、社会で女が「男を喜ばせる女」の役割だけを求められるのは首を絞められているようなものだと、色々あって実感している。そして、この歳になってようやく、男から女というだけ、それだけで評価されることからも解放され、そのことに安堵もしている。


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