ようやく外に出してもらった布地たちは何を思う。
家に籠もっていることが多く「おうち時間」もいつものこと。
そんな私でも、外出自粛を要請されるっていうのは少し息が詰まる感じ。
本を読んだり文章を書いたり誰かに手紙を書いたり…
まあ、自分なりの好きなことはいくつか持っている。
その他、家の中でもすることは山ほどたくさんある。
でも、やっぱりこれから先単調な日々が長く続くかもと思うと
いつもと少し違う何かが欲しいような。
と思っていたら、わが家のマスク事情も「在庫うす」となり、心もとなくなってきた。
私の母、ひどい骨粗しょう症。冗談ではなくくしゃみで背骨が折れる。
今、入院なんてなったら病院にも迷惑がかかる。
日頃から喉や鼻も不調のことが多い母。
空気のモヤモヤする季節でもあるし、外出することはなくても
日常的にマスクが欠かせない。
で、遅ればせながらマスクの手作りを始めることにした。
ちょうど新聞にマスクの実物大型紙と作り方が載っていた。
端切れ布など押し入れに入ってはず…と探してみたら、いろいろ出てきた!
ほう!こんなに眠っていた布たちがあったんだ。
たぶん相当長いこと忘れられていた布地たち。
やっと出番だよ!活躍してね。
リバーシブルタイプのマスクにすれば、布の組み合わせも楽しめる。
ぞろぞろと押し入れから登場してきた布地を見ていたら、なんだか楽しくなった。
閉じ込められていた布地たちも
「あー!やっと外に出られたよ。肩凝ったよ。」なんてささやき合ってるだろうか!?
お裁縫は得意です!な~んて残念ながら言えない。
そんな私にでも、そう苦にならずにチクチク縫えそうなマスク。
多めに作れそうだったら日頃お世話になってる方たちにもプレゼントしたいし。
マスクの必要な方は多いと思うし、喜んでくださる方もいるかもしれない。
もしかしたら私でも何かのお役に立てるかも。
そう思うとよけいに気合いが入る。
まずは長いこと押し入れの中で眠っていた布地たちをお洗濯しなくては。
カラフルな布地がひらひらと風に揺れるのを想像しただけでなんだかちょっと楽しい。
部屋も模様替えして裁縫スペースを作らなくては。
忙しくなりそう。
このご時世に「マスク作りが楽しそう」なんて言ったらちょっと不謹慎かもしれないけど、
せっかくなら単調な日々を少し楽しみながら過ごしたい。
「あー!やっと外に出られるね!」とみんなで笑って話せる日を願いながら。