ヒーロー
Arakezuri というバンドは私のヒーローである。
私から見たArakezuriは後者、私の人生の物語に大きな影響を与えた、与えてくれるバンドだ。
Arakezuriの音楽はいつもそばに居てくれる。いつからか私はArakezuriのライブを涙なしでは見られなくなった。涙が出る理由は自分でも不明だ。訳もなくただただ流れ出る。Arakezuriの楽曲でいうと彼らのライブの中で私は"素顔"で居られているのかもしれない。
それはきっと彼らがヒーローだからだと思う。
彼らは音楽を通して、根拠の無い「大丈夫」をくれる。彼らの言う「大丈夫」に何度救われただろう。同時に彼らは、生きていることも頑張ることも大切なものを大切にすることも存在意義も全て抱きしめてくれる。ダメなところもそれでいいじゃんって言ってくれてるような、そんな暖かさがある。
彼らの音楽はもちろんだけど、私はライブハウスで彼らと時間を共にする事が好きだ。voだけでなくステージにいる全員がフロアを見てくれるから。1人にしないでいてくれるから。味方でいてくれている気がしてとても好きだ。激しいドラムの裏で「ありがとう」とフロアを見て伝えてくれるし、かっこいいベース・ギターを弾きながらあまりにも泣いている私の目を見て「大丈夫」と言ってくれる。泣きじゃくってそれでも笑顔が溢れた時、voは私の目を見て一緒に笑っていてくれる。ライブハウスでこんなにも寄り添ってくれるバンドは出会ったことがない。アツくて暖かい。
初めて見た彼らのワンマンは 、彼らがフロアにいる一人一人のヒーローであることが伝わってきた。あの場にいた全ての人が彼らをヒーローだと思っているそんな空間だった。私のヒーローは、みんなのヒーローなんだなってなんだか嬉しくて誇らしかった。
そして久しぶりに見た彼らは、変わらず私のヒーローだった。あの頃よりも私は彼らに会いに行けていないけど、それは少し私が強くなれたからなのかなと思う。
これからも私は彼らが教えてくれたよう
に、私なりに私の大切を大切にする。もちろん彼らのことも。