見出し画像

最近見た冬虫夏草

早くも冬虫夏草のハイシーズンが過ぎ去ろうとしていて寂しさを覚えます。6月から本格的にシーズンインして、7月上旬〜下旬が一番アツい時期でそれを過ぎるとやや夏枯れの感が出てきます。8月から本番を迎える種類もいますが、冬虫夏草の総量は徐々に減ってきます。活動できる時間も限られる中、今年はあと何種類出会えるでしょうか。

6月〜7月上旬は土日の多くをデスクワークに使ってしまったので(冬にやるべきだった)、本格的に冬虫夏草探しを始めたのは7月中旬のセミタケオフ会からだったと思います。それから毎週末にフィールドに出ているとはいえ、まだ4週しか経っていません。今年は夏の前半に雨が少なかったため、6月に動いていても大した成果は見込めなかったと思いますが、ヒメクチキタンポタケの最盛期を逃したのは少し心残りです(今年は立派な個体を見つけて写真を撮ろうと思っていた)。7月は遅れを取り戻すかの如く次々と素晴らしい冬虫夏草たちに出会えているので満足すべきですが、人の欲には際限がなく、あれこれ出来なかったことを並べ立ててしまいます。

ここでは7月以降の成果を振り返ることで「何だかんだ意外とたくさん動けてるなあ、よかったよかった」と充足感、安心感を得るために、撮った写真を適当に並べていきます。すべてTwitterに上げた写真です。

7月16日セミタケ
最近発売されたパナライカの9mmを初めて使った日
手前に続く地面を撮ると歪みがわかりやすい
7月16日クモタケ
わりと民家の近くに生えていますよ感を出したかった
これは近所で見つけたセミタケ
ソボールが発達していてカッコイイ
今まで無印のセミタケに縁がなかったので近場で見つかり嬉しい
7月24日クチキフサノミタケ
コメツキムシの幼虫に寄生。宿主が真っ白な菌糸に覆われていてキレイ
7月24日
クモに寄生したアカンソマイセス属の冬虫夏草
7月24日
キアブの幼虫に寄生。サビイロクビオレタケ
宿主のオレンジ色が移ったのかと思うほど同じ色
7月23日
ノシメトンボに寄生したヤンマタケ
人生で2個体目。初めてのヤンマタケは地面に落ちてたので、
木にしがみついた姿が見られて感動
7月24日、これもヤンマタケ
宿主はかなり大きめのヤンマ系のトンボ。
ミルンヤンマではないヤンマに寄生するのは少し珍しい
7月30日
コメツキムシの幼虫に寄生。ムラサキクビオレタケ?
子嚢果が裸生気味で黄色っぽいので、一見何だかわからなかった
虫もキノコも1cmくらいしかない
7月30日
今年で一番うれしかった種類
カマキリの卵のうに寄生したコゴメカマキリムシタケ
8月6日クビオレアリタケ
トゲアリに寄生。成熟したのは初めて見たので嬉しい
去年は秋~冬にたくさん見ているけど、今年は数が減ったかもしれない
8月6日同行者が見つけたヤンマタケ
今年はヤンマタケ豊作の年かもしれない
ミルンヤンマに寄生したかなり綺麗な個体
8月6日ウスキタンポセミタケ
これも同行者が奇跡的に発見。今年も出るとはすごい…
しかし去年に引き続きギロチン個体しか見ていないのでリベンジしたい
8月6日これも同行者発見のホソエノコベニムシタケ?
ガの幼虫に寄生。サナギタケに似ているやつらは
ちゃんとミクロな形態も見ないと分からないかもしれない
8月6日ハチ繭生の不明テレオモルフ
個人的に8月6日は大したものを見つけられなかったので、一番の成果はコレかもしれない
めちゃくちゃ小さくて細いので掘り出すのが大変だった

他にもまだいくつか写真を出していない種類があるので、土日4週分の成果としては本当に素晴らしいと思います。しかし平日の多忙により家を空けた期間が長く、採集して冷蔵庫で追培養を試みたまま黒バック深度合成を撮れずに萎びてしまったものが少なからずあり、後悔しています。
そんなに焦る必要はないのですが、それでも8月も動ける日はなるべく動いて後悔を塗りつぶしたいという気持ちです。

fin.


個別にメッセージをお返しします。