ガムテープで作成するインソール(1)
ガムテープを用いて簡易的にインソールを作成するためのコツを症例を通して紹介します。
この方法は入谷式足底板の治療概念を利用しています。詳細は書籍「入谷誠の理学療法」を参照してください(編集員として関わらせていただきました)。
普段の姿勢や動きから生じるストレスを「力学的負荷」と言います。
この力学的負荷によって生じる「痛み」を改善させるには、「動きを変化」させる必要があります。
臨床では、わずかな動きの変化を察知して、その動きを変えていくことが非常に重要です。
わずかでも本人にとっては大きな変化であることを理解し、臨床で実践できるよう、まずはこちらの映像をご覧ください。
「先生、杖無しで歩けるようになったけど、最近左あしの手術した所が痛くて…」と相談に来てくれました(^-^)
手術(左大腿骨転子部骨折)は1年半前に行い、左股関節の伸展制限が残っている方です(89歳でとても元気です)。
痛みは動くと出て、安静にしていると何ともない。
動く時間に比例して痛みが気になり、我慢できる痛みとのことでした。
映像をみて分かったと思いますが、わずかな動きの変化を察知して、その動きを変えていくことが大切です。
(妻にこの映像を見せても「何も変わってない」と言います)
ただ、わずかでも本人にとっては大きな変化です。
「歩きやすいです!痛みも気にならないです!」と言ってくれました。
本来は靴の中敷き(できれば裏)に、ガムテープでパッドを作製しインソールを作成しています。
映像では分かりやすいように足底に貼っていますが、どちらでも構いません。自分が行いやすい方法を選択して実践してみてください(^-^)
(イメージ図;中敷きの裏にパッドを貼る
貼る前に養生テープを貼っておくと剥がしやすくて便利♪)
用意する物
・ガムテープ(おすすめはこちら)
・はさみ(おすすめはこちら)
・あれば養生テープ(ガムテープを貼る前に1枚貼っておくと、剥がしやすくてとても便利です)
準備すること
ガムテープを2枚または4枚に重ねておきます。
2枚はおよそ0.5㎜に
4枚はおよそ1.0㎜になります。
好きな形にカットし、クリアファイルに貼っておくとすぐ使えるので便利です(^-^)
今回紹介する3つのパッド
・ヒールパッド
・5列外がえしパッド
・中足骨背屈パッド
映像の方に行ったのはこの3つです。
次回、それぞれのパッドの意味についてご紹介します。
お楽しみに♪