歩行の捉え方~全体を診るポイント1~
前回私は、
歩行は体全体を診ることが先ずは大切である
というお話をさせていただきました
今回はその診方のポイントで
私が歩行で着目している
4つの事の1つをご紹介いたします
ポイントの1つは立脚終期
これは倒立振子の概念を提唱している
園部俊晴先生から教わった内容です
倒立振子について詳しく知りたい方は園部俊晴先生のメルマガに登録すると
学ぶことができます(*^-^*)
簡単に言うと
立脚初期~中期において
体幹がしっかり乗って
立脚中期~終期において
体幹が最後まで乗るという事です
この乗るというのは、
体幹が脚の上にまっすぐ乗るということです
私は骨盤の直上に頭が位置している状態
だと感じています
その状態のまま立脚終期が作れると
「歩きやすい」と感じることが多くなります
もちろん身体感覚なので
分からないという人もいます
これが動作の中で診られるようになるためには
乗る状態と乗らない状態を
判断できる能力が必要になります
下記の動画をご覧ください
この方は右腓骨骨折でプレート固定をした人です
まだ骨癒合は認められていませんが、フリーハンド自立の方です
この方は歩行時に「歩きづらさと違和感(しっかりしない感覚)を訴えていたためインソールを作製しました
インソールの有と無の動画ですが立脚終期の違いが確認できます
このわずかな違いが臨床ではとても重要になります
実際に歩行時の違和感はなくなり
歩きやすいと言ってくれました
次にこれを静止画でみてみましょう
立脚終期の状態をインソールの有と無で比較しています
赤い線が骨盤の真ん中で
白い線が頭位の真ん中です
立脚終期でこの2つの線のズレが少ない方が
体幹はまっすぐ乗っていることになります
静止画でみればわかりますが、
動画だと少し難しいですね
しかしこのわずかな差が
歩行を捉える上で大切だと今は感じています
今回はそれを立脚終期という
1コマを切り取ってお伝えしました
この時も全体を診ることがやはり大切です(*^-^*)
ついつい私は骨盤の動きだけに注目したりします
それも大切ですし間違いだと思っていません
いろいろな診方があるからこそ、
この内容が歩行を捉える際の何かのヒントになれば幸いです
あなたに合う診方がみつかりますようにm(_ _)m
こうした内容は形態構築アプローチの効果判定にも必要です。
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