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おするすると
元モー娘。の。
庄司智春夫人の。
三児の母の。
ミキティこと
藤本美貴が。
おせち料理に物申した。らしい。
「おせち業界に物申したい。もう保存食は良くないですか」
「いつまであの保存色の味濃いやつを食べなきゃいけないんだろう」
待ってましたと言わんばかりに、日本の文化と伝統を大事にしたい世間の
良識の代表たちが、ここぞとばかりに抗議、反論を展開している。
季節感を無視した商魂たくましい業者は、夏の暑さも収束する気配のない
8月終わり頃に、その予約開始をテレビショッピングで垂れ流し始める。
最近はご丁寧に、年越しそばまでつけてくれるという、至れり尽くせりぶりである。
「日本の伝統文化が~」、「具材に籠められた謂れが~」、
「ウチはおせち続けます」、「世代を越えて続けてほしい」
反論意見は異口同音に上述のとおりだけど、「伝統文化」と宣う割には
出来合いで済ませる家庭が多く、「具材に籠められた謂れ」とやらを諳
んじている世間の良識の代表たちがどれほどいるのだろうか。
(因みに、数の子は子孫繁栄、海老は長寿願い、黒豆は実(まめ)に生き
られるようにetc. 根拠もない語呂合わせと言ったら身も蓋もないが。)
なかには、仕事を持ちながらも毎年キチンと作ってくれる嫁に感謝して、ご自身も出来る範囲で調理や後片付けを一緒にやっているらしい男性の意見を目にしたが、わざわざ公言せんでも、と思った。
「奥さん、お幸せですね~」、「いい旦那さんですね~」とでも賞賛すればいいの?
『新婚さん、いらっしゃい!』の山瀬まみか。
正月休み明け、会社で同僚や部下に「いやぁ、正月はおせち作り手伝わされて大変だったよ~」と、誰も聞きたくもない毎年恒例の幸せアピールをしてるのだろうか。
最後は世代を越えて続いていくことを願って締めくくってらっしゃるが、
何とも言いようのない押しつけがましさしか感じないのは私だけだろうか。
メンドクサイけど、みんながやってるから。
世間で何となく決まってるから。
止めたらその1年は、何らかの厄災に見舞われるんじゃないか・・
世の中で何となく決まっているルールに従った方がラクなこと間違いない
と信じて疑わない世間の良識の代表たちによって、この先も、万事おする
するとお済みあそばしていくのだろう。
くだらない因習に抵抗するも、虚しく散っていった同志たちに光と幸あらんことを願うばかりだ。