【研究日誌】ふとあの本が読みたくなって
とある方と会話をしていて、「言語のタイプ」の話になりまして、トルコ語やテュルク諸語が膠着語といわれている言語で…という話になったのですが、ふと学部3年生だったか4年生のころだったか、言語学の勉強を本格的にやってみたいと大学で先生に相談した時に勧められた本のことを思い出すということがありました。
大修館書店の『英語学大系』というシリーズの第6巻が『英語学の関連分野』というタイトルなのですが、この中の一つの章である「言語類型論」が言語学、特に当時自分が関心をもっていたこと(それがなんだったかすら忘れましたが)を勉強するにあたってはまず読んでおいた方がいいよというので勧められまして、いざ図書館で借りて読んでみたらものすごくインパクトが強かったことを思い出しました。
で、今日はさっそく例の非常勤先の図書館にその本の所在があることを調べまして、身内の市内移動を見送るついでに図書館に立ち寄ってお借りしようとしているところです。
(ついでに学内インターネットにも新しいPCからつないでみるテストを兼ねてこの文章を書いていますが、このPCについてはまた稿を改めましょう。しかし、新しいPCはいつの時代もよきものですね…!)
実際言語類型論の歴史的な経緯の解説も含めて、概説書として非常に優れている本だと思っていて、2024年になった今でもお勧めできるように思います(もちろん、類型論の最新の動向については別途追いかけないといけませんが)。
なにより、懐かしいというか…院試に向けて基礎知識を知っておくという意味でも役に立ったような記憶があります。
柴谷氏の解説といえば卒論を書く頃にはもう一つ、
これもトルコ語を研究するのなら読んでおくべきだよ、と教わった記憶があります。この文献のことを教えてくれたのは、先日突然のお別れとなった大阪大学の藤家洋昭氏だったかどうだったか。学部当時のことをいろいろ思い出すなどする、連休明けの吉村であります。
自分の専門分野を「言語学です」ということには特にここしばらくの間、躊躇いがありました。が、とりあえずこの3年くらいはそんなことも言っていられないですね…言語学研究の成果として、アゼルバイジャン語とトルコ語あたりを中心にできる限りのものを出して行ってみたいと思います。
それにしても、研究という行為もブランクがあるとなかなかうまくいかぬものだなと。論文を漁ったり、内容を理解したりするという作業は数年遠ざかるだけで本当に鈍るものだなと思います。
もともとそういう作業が苦手だったのが、しばらくサボっていたせいで本当に素人同然になったなと思うことしきりです…あーあ。
今バリバリやっている人たち、ほんとすげえわ。マジリスペクトですね…