♪シナナイ、シナナイ
物騒なタイトルだな、と思われた方も多いかも。内容は全くもって、物騒とは程遠いものなのでご安心を。
トルコから日本に戻ってきてからも、ネットを通じてトルコ語の音楽やラジオのコンテンツを利用しているのは言うまでもありませんが、帰国してから改めて気づく、セゼン・アクス(Sezen Aksu)の歌のうまさと曲のすばらしさ。
ちょっと思い出せない(くらい、この半年ほどはとにかく記事を書きました…)のですが、ここでも言及したことがあったかも。(で、書いた後セルフサーチをしてみましたが、なかったからここでは初言及でしたかね)
最近は作業しながらのBGMで、トルコ音楽を聴きたくなったときはだいたい彼女の曲を探すようにしていました。そんな中、最近たどりついたナンバーがこれで…
さてこの曲、曲名は"Şinanay". あえてカナ書きしてみますと、そう…この記事のタイトルどおり、「シナナイ」くらいになります。
ちょっとサビのところを聴いてみてください。
Şinanay da yavrum şina şinanay
Şinanay da şinanay hopa şinanay
「シナナイ」のフレーズが多用されているでしょう!それもノリノリで!
で、意味がなにかあるんだろうか(話し言葉ではほとんど観測したことはなかったので)と思って、Facebookのほうに投下してみたのですね(FBのほうにはトルコの知り合いが多いのです)。
すると、知り合いの一人が辞書にも登録されていることを教えてくれました。トルコ言語協会発行の辞書によれば、いくつか意味があるのですが最初の語義が「喜び、幸せ、満足、うれしさをあらわす語」と。
なるほど、それはノリノリで連呼するフレーズだわ。
この曲を聴いたとき、アンカラ時代の日本語の授業のことを思い出したのです。トルコ語話者の同僚の先生の授業を見学に行っていたときのこと。
初級文法の授業、日本語の動詞の活用の話をしていて、否定・非過去形というので「しぬ(sin-u)」という動詞だとどうなりますか、という話題の時に先生が上の曲を口ずさみ始めて、学生各位が盛り上がっていたのです。
その時は、はーなるほど、なにか昔のそういうヒット曲があったんだな、くらいの認識だったのです。それで、今更気づくという。なんと、セゼン・アクスのナンバーだったのか~…と。
89年の曲だそうで、なるほどトルコにいるときには直接曲を聴く機会がなかったはずだわ…と思ったことでした。
いやしかし、そんなわけでちょっとしたトルコでの思い出も引き出してくれる、トルコ音楽。いい曲、いいアーティストは星の数ほどいて、私はまったく詳しくなく、とてもここで紹介などできはしないのですが、セゼン・アクスはイチ押しできます。トルコが誇る、ポップスの女王的存在。
スローな曲だと、トルコ語もすごく聴き取りやすく(個人的感想です)、トルコ語学習のスパイスとして推しておきたいと思います。さあみなさんも口ずさみながらトルコ語をやりましょう…
個人的にはトルコ音楽でもロックのほうを好んで聞いていたのですが、それはまた後日、稿を改めて。(需要があればですけどね!)