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本の整理って、難しい

たびたび書いていますが、トルコには5年ほど滞在しました。

その間も現地はもちろんのこと、しばしばあちらから飛行機片道3時間で渡航していたアゼルバイジャンでも本を買い集めたり、または一時帰国中に日本で買いそろえてトルコに持ち帰った本があったり。当時のアンカラの自宅にもかなりの数の本がたまったものでした。

そのため、本帰国前の1年前くらいからは持っている本をどうしようかということが最大の懸案事項になっていたものです。

当時の職場に、私物に近い本を大量に残して去るわけにはいかないなということもあり、かなりの点数の本をアンカラのトルコ・日本基金センター(俗に「土日基金」と呼んでいました)の図書室に寄付申し上げたこともありました。

おそらく、50冊以上は寄付したはず。専門書というよりは、マンガなどが多かった気がしますがどうだったでしょうか。ほかにも将棋の本や古いマンガの単行本を個別に学生にそのまま譲渡したり、日本に帰国すれば入手がそれほど難しくないものを現地在住の知人に譲ったりなどしました。

それでも帰国に際しての本の郵送には相当コストがかかりました。何冊送ったのだったか、カウントもしていませんが。

やや生々しい話ではありますが、おそらく送料は全部で1500ドルくらいはかかってしまったのではないかなと思います。
1500ドルはでかいですよ…本帰国後、トルコでの労働で貯めていたぶんは本の輸送でほぼ消えてしまいましたしね…。

まあそれはさておきまして。日本に戻ってきてから、本はどうなったかといいますと…えらいもので、自分が生きている限り本はどんどん増えていきます。「何もしていないのに勝手に本が増えた」的状況とでも言いたくなるほど。

ご献本を賜ることもありますし、書店に立ち寄って思わず買ってしまったものもありますし、仕事の関係上どうしても買わないといけなかったものもあります。

あとはSNSで情報を知ってしまったがゆえにポチってしまうものも多数ありますし、多言語版『星の王子さま』蒐集というのはその最たるものでもありますしね…

そんなわけで本は日本に帰国後も増える一方。本棚も床も、少々危機的なことになってしまっているというわけで、これはもう仕方ない。少数精鋭主義に切り替えていかないといけないなと思いまして、処分できるものは処分しようと決めたのでありました。

売れるものは売って、売ってもどうしようもないものは心苦しいけれども処分して。譲れるものは譲っていこうという。とにかく少し自分の周りにある本を一度整理しておきたいなと思ったのです。じゃないと、本当に本の置き場がなくなってしまうし、直近の問題として床がたわんでしまっていまして、これ以上本が重くなると間違いなく床が抜ける予兆まであるのですよね…。

それはもう、惜しいどころじゃない。
積読の本ももちろんたくさんあるのですが、一度は必要だと思って入手したものが圧倒的に多いですから。特にトルコ、アゼルバイジャンあたりで買ったものは手放しにくいものが多く、かつ他人にお譲りしても仕方がないジャンルのものも大変多いのですが、それでもまあ背に腹はかえられないなと思っています。いよいよとなったら、優先順位の低いものから資源リサイクルに貢献してもらうことにもなりましょう。

それにしても…。
やっぱり本や辞書のジャンルがジャンルだからなのか、あまり簡単には売れませんねえ…こういう手持ちの不用品の売買にもおそらくノウハウというか、コツみたいなのはあるのだろうとは思うのですが。まあしばらくは世間からどういったリアクションがあるのか見てみることにしましょう。某ウェブサイトでテュルク諸語系の本などが売られていたら、それはひょっとしたら私かもしれませんね…。

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