2017年にバクーで経験した、春の祝祭「ノウルーズ」の風景を少々
バクー初訪問の2014年以降、アンカラ滞在期間の2015年から2019年のおよそ5年の間、アゼルバイジャンに行く機会を度々得ることができました。通算で7回ほどは訪問していると思います。
それぞれの滞在に思い出がありますが、この時期に思い出すのは2017年のちょうどいまぐらいの時期に「南コーカサス日本語教師会」にご招待いただき、アンカラから参加したときのことです。この時期でしたので、イラン歴の正月とも言える、「ノウルーズ」直前の時期の訪問となったのでした。
アゼルバイジャン語では、Novruz Bayramıとなります。
さておき。当時の写真があまり綺麗に撮れていないのですが、お裾分けを少々試みたいと思います。
バクー市内のいたるところに、ノウルーズを祝福する雰囲気がありました。写真は道路にかけられた幕。
当時、バクー国立大学で日本語教師会が開催されましたが、大学全体のイベントというのでアゼルバイジャン各地のノウルーズの祝祭のスタイルを紹介するというのをやっていて、この写真はその一角。とにかくテーブルにお菓子中心のごちそうがわっと並ぶということのようです。すごい。
お子様たちも動員されて、音楽の演奏の実演。とにかく民族衣装がカッコよくて…自分も機会があればぜひ1着欲しいと思ったことでした。
いくつかのテュルク諸語で書かれた、「ノウルーズ祝祭日おめでとうございます!」の文。あなたはどれが何語か、瞬時に判別できますか?(一番下のが実は自信ない…一瞬ウズベク語かなと思ったのですが、ちょっと綴りが違うんだよなあ)
無事日本語教師会も終わり、私は当時バクーにいた邦人の知り合いの方にお誘いをいただいて、旧市街のイチャリ・シャハルにいました。教師会のちょうど翌日がノウルーズの開始日ということで、夜に盛大な花火が。
どうでもいいですが、夜景の写真を三脚なしで撮影というのはやはり無理ゲーでしたね…
これは翌日、中央市場で撮影した写真(先日書いた記事でもトップ写真に利用したのですが)。これはノウルーズの象徴ともなっている、səməniという草。調べたところでは、小麦の芽をそのまま成長させたものということですね(知らなかった…)。
街中のノウルーズ、もう一枚。"mübarək"が祝福の言葉(日本語でなんとか表すなら、「おめでとう(ございます)」かなと)ですね。
そんなわけで。私はもちろん今日本で生活しているわけですが、アゼルバイジャンでの盛り上がりを初めてこのとき肌で感じたことでした。自分の思っていた以上に重要で盛大な祝祭なのだな、と。トルコでもノウルーズは(トルコ語ではNevruzと書きます)ありますが、全土的な盛り上がりというわけではないのです。
そういうこともあったので、アゼルバイジャンのこの経験は貴重でした。
特にそれ以降、SNSではこの時期にアゼルバイジャンの知り合いたちに向けて、この言葉をメッセージとして書くのが恒例になっています。
Novruz Bayramınız qutlu olsun!
2021年のアゼルバイジャンのノウルーズ祝祭日は、3月24日まで続くとのことです。