【アンカラ滞在記】3週間ガスを止められたらその間まあまあつらかったという話
そう、あれは2015年10月のことでありました。アンカラ市街地の郊外に引越しして、夏には日本への一時帰国も無事果たして帰ってきて、本格的な2015-2016年秋学期がスタートした矢先のこと。
突然ガス会社の業者がやってきて、ガスを止めて行きやがったのです。
聞けば、同じ管理下のマンションでガス事故が発生して、セキュリティの検査を行ったところ、マンションの部屋全体が法的に不備であることが発生したため、とのことでした。
さあ困りました。とりあえずガスを復旧してもらうにはどうすればいいかということで、お隣さんに解決法など伺ってみたのですが、「あんたはそこ、賃貸なんでしょ?そしたら、オーナーに聞いてオーナーが解決しないとどうしようもないんじゃない?」とのこと。
それはそうだなということで、オーナー氏に連絡しようと思ったのですが、運の悪いことにオーナー氏は普段国外在住の方だったとのことで、連絡のとり方がわからないのです。
とすれば、相談するべき場所はもう、一つしかないな…
ということで、例の契約した不動産屋さんに相談に行きました。すると、オーナーに連絡をとってやるから、しばらく我慢しろ、と。いつまで?と聞きますと、「それはわからん。まあ待つしかない」と。
そこから話の進展が遅いのがトルコというか、アンカラというか。ようやく数日後に連絡が来て、不動産屋の社長氏が、オーナーと話ができた、と言いました。この間も何度か不動産屋さんに足を運んでいましたが、数日かかってようやく得られた答えは「給湯のためのガスはもうあきらめて、電気式の給湯器を買うか、あるいはガス配線の工事をしばらく時間かけてやってもらうかの2択だけど、どっちがいい?」
そんなもん、一刻も早くお湯が使えるようになる選択肢しかないですよね。即答で「電気!!」(←キレかけていた)とお返事して、器具とそれをとりつけてくれる業者さんがくる日をさらに待っていました。
さて、その間シャワーなどはどうしたのか?とお尋ねのみなさんも多いかもしれません。もちろん、シャワーではお湯は使えませんでしたから、冷水で体を洗ったのか…?いえいえ、そんなことをしたら◯んでしまいます。
アンカラの秋をあなどってはいけません。日中はともかく、朝晩は相当冷え込むのです。なんせ、典型的な内陸気候の地ですからね。
不幸中の幸いだったのは、台所のガスはさすがにライフラインということで止められなかったということでした。最初は体の匂いだけとにかく問題にならないようにということで、おそるおそる水浴びだけして職場に行ったのですが、同僚にこの話をしたら「じゃあ、ガスコンロでお湯をわかして、それを体を洗うのに使ったらいいんじゃない?」と。
なるほど、その手があったか(というか私も私で、そのことにはよ気付け、という話ではありました。
だがね、人間パニックになると正常な思考ってできないものなのですよ…)。
ということで、電気給湯器がやってくるその日を夢見て、しばらく毎朝の日課が湯沸かしとなりました。
持っていた鍋の中で一番大きなものを台所のガスコンロで沸騰させて、それをバケツに移し替えた後、適度な温度になるまで水を足して、その限られた量をフルに使って体を洗って、髪も洗うというライフハック。
これでなんとかしのぎました。
ただ、バケツを介したせいなのかなんなのか、やはりシャワーで直接お湯を浴びるのと、バケツのお湯を使うのでは全然違います。なんというか、微妙なにおいが自分に残っている気がするというか。
ですから、業者さん(もちろん不動産屋さんの息がかかった人で、たびたび何か故障するたびに有料で解決してくれた。有料でもなんでも、ライフラインは解決さえすればなんだっていいのです)が電気給湯器の本体を持って家に来てくれた日は、それはもう喜んだものです。
これでまた人としての生活が送れる!!と。
以下、当時の喜びのツイートをごらんください。
いや、ライフライン、マジで大事です。
人としての生活を送るという点では。何よりも改めて感じたこととして、電気ガス水道の安定供給ほどありがたいことはないよね、ということ。
停電なら、日本でも長崎で何度か経験したことがあります。台風が多い地域でしたからね。その時もそういえば、1週間ほど停電が続いた時はなんとも大変だったと記憶しています。
その後長らく大阪での生活で、突然トラブルでガスや水道が止まったということを経験していませんでしたから、当時のトラブルはいろんな意味でよい経験となったように思います。
なんせ状況を説明したり、解決方法を教えてもらったり、しかるべきところに電話したりという、トルコ語を使う経験としてもかなりのコンテンツでしたから。終わってみれば、圧倒的成長()した自分を感じたよね、という話ということで…
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ちなみにツイートを遡りましたら、この日別のトラブルも発生していたようです。近日、そのことについても書いてみようかなと。