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ビジネスサイドだった自分がPMをはじめるに至るまで

前回の投稿でフランスでの生活のことを書きました。当時のヨーロッパの情勢や自身の環境の変化もあり、日本に戻ることを決めました。

帰国時は裸一貫で帰ってきたこともあり、何か東京でしかできない仕事を探そうと思って、始めたのがプロダクトマネージャー(PM)でした。その後、現在ではメルカリにてPMをしております。

元々、社会人のスタートを切った会社はITだったものの、当時の仕事は営業であったりマーケティングとビジネスサイドにいることが多かったです。
その環境下から始めた自身のキャリアも気づけば独立し、自身でサーバーを借りドメインを設定して、オンラインストアをコーディングするまでにはなってました。
そんな中でいつも気になるのは、プラットフォーマーの存在でした。
自分はMade in Japanのプロダクトを海外へ輸出するSmall Businessであり、売上を上げるためにはSEO経由での自オンラインストアのみでは限度があり、その際に活用していたのはAmazonへの出品などプラットフォームへの出店でした。
しかし卸業も行なっていたため、卸先の個人運営のセレクトショップが年々閉店していってる状況も懸念点としてあったのを覚えてます。

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一方では、ブランドのPRとしてのプロモーションやメディア掲載をお手伝いすることもありました。一時期は、香港のTHINK SILLY web magazineへのBlog投稿など、現在では当たり前となってきたD2Cブランドとしての自身でのプロモーションなどをやっておりました。

THINK SILLY Store

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ファッション業界のサイクルがSSとAWのコレクションベースになっていたことも正直そこまで分かっておらず、オンラインでプロモーションしていくことで必ずニーズに結びつき売上にも繋がるだろうと無邪気に思っていました。
結果としてはその行いが功を奏し、ロンドンのクリエイティブエージェンシーであるWinkreativeさんにも僕らの活動を見て頂いて、LEXUSのクラフトマンシッププロジェクト「CRAFTED FOR LEXUS」にも選んで頂きました。

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そんな目の前のことをとにかくやり続ける数年間の中で、PR・マーケティング・ウェブサイト開発/運営など様々な仕事を結果としては担当してました。ここが結果的には、自分自身の強みに繋がると今では考えております。

つまりは、プロダクト開発とグロースは分かれて考えられがちなのですが、それではお客さまに受け入れられるプロダクトになる可能性は低くなると考えます。その成功確度をどれだけ高められるかの分岐点が、この「ものづくり」とマーケ・グロースを一緒に考えらることができるかのポイントとなります。

結果的には、自分の強みであるビジネスサイドでの経験を活かしつつ、プロダクト開発を学ぶにはどうしたら良いのかの答えが、プロダクトマネジャーでした。当時はまだ日本のマーケットではプロデューサーと呼ばれていた記憶もあります。(グローバル観点ではPMでしたがw)

事業運営をした上で、そこからプロダクトマネジメントを志すキャリアも珍しいかと思いますが、事業サイドが分かった上だからこそ、UI・UX設計を通してお客さま満足とさらなるヒットを狙えるのだと今では考えてます。
この考えの元、メルカリでは改めてPMMのポジションを設けるなど、さらなる成長と改善を求めて組織的なフォーメーションを設けてチームで成功を収めようと考えてます。

自身の事業運営を通して、PRやクリエイティブも含めたお客さま体験設計をするためのヒントを得て実現していくことで既記の「ものづくり」とマーケ・グロースの一体化が自分のPMとしての存在意義だとも考えてます。
また今、ビジネスサイドにいながら、「ものづくり」含めたプロダクト開発に興味がある方がいたとしたら、現在のその経験は決して無駄ではなくそれがあるからこそのプロダクトマネジメントができることと思います。

今後は、この組織の体系面も図解化して分かりやすく伝えていければと考えます。
今回はここまでとして、またどこかのタイミングでビジネス観点を含めたプロダクトマネジメント組織のお話ができたらと考えます。

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