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UGBASに入った理由とこれからの目標2024⑤by菱沼

「ウガンダ野球を支援する会」

いつ受け取ったのかも分からない、山のような新歓チラシの中にこの文字を見つけました。この単語が持つ妙な存在感にひきつけられ、気づいたら入会することになっていました。

こんにちは。文科二類1年の菱沼優吾です。UGBASに入って3カ月ほどの新参者ですが、少々お付き合いください。

僕は昔から野球が好きでした。ウガンダ野球との接点は今のところそれくらいしかありません。だから今までの先輩方のような立派なことは書けません。ただ、今の僕でも言えることは「なんかおもしろそう」ということです。普通に生きていたらなかなか触れられないようなものに触れられています。なんとなく入ったサークルですが、なかなかに刺激的な日々を送らせてもらっています。

今、有望株として期待されているウガンダの選手たちはみんな僕と同じくらいの年齢の選手たちばかりです。野球選手と言えば年上のイメージでしたが、同年代の選手たちがメジャーの傘下や日本の独立リーグで活躍していると思うとなんだか不思議な気持ちです。UGBASに入って、同年代だが生活環境も、生き方も全く違う彼らと関わりを持つことができました。「関わり」といってもかなり希薄なものですが。そんな彼らたちの役に立つには何が出来るのか、正直全く分かりませんが、色々と考える機会が最近増えています。



少しだけ自分語りをさせてください。僕は、目に見えないものはあまり信じないタイプなのですが、「スポーツの力」だけは昔からずっと信じています。互いに顔も名前も知らない人同士が、スタジアムに集まればひとつになる。こんな姿を見るのが僕は好きでした。

つい最近、印象的な出来事がありました。1年前のWBCにさかのぼります。大谷やヌートバーの活躍に、普段は野球を見ない人たちも熱狂していました。もちろん僕も夢中になって観戦していました。しかし、僕が一番記憶に残っているのはチェコ戦です。

日本代表がプロ野球選手ばかりだったのに対し、チェコ代表はほとんどがプロではなく、他の仕事をしながら代表として野球をしている状況でした。はっきり言ってしまえば日本に比べて強くないし、チェコでの野球人気もそこまでだと言えるでしょう。それでも野球を全力で楽しむ姿を見せたチェコ代表の姿は多くの人の印象に残りました。

WBCを境にチェコ野球を取り巻く環境が変わろうとしています。まず、日本ではチェコ野球に対する関心が高まっているような気がします。まだ、一部の野球ファンの間での話ではありますが、チェコ野球の話題を見かける機会が増えました。野球界でも同様です。佐々木朗希投手が所属する千葉ロッテマリーンズは、チェコの監督や選手を始球式に招待し、野球を通じて日本とチェコの交流を深める取り組みを始めました。日本の独立リーグにはチェコの選手の入団が決まったチームもあります。11月にはプレミア12に向けた練習試合を行うことになっています。少しずつですが、確実にチェコ野球への関心が高まっています。

チェコ国内でも野球人気は高まっています。チェコの国内リーグでは観客動員数が最多を更新し、地上波での野球中継も行われました。これは2023年のWBCでの躍進を受けてのことです。また、チェコのスポーツ庁は野球を優先的に財政支援を行う30の競技の1つとして認定しました。政府・民間を問わず、野球への注目が高まっています。



僕はこんな現象がウガンダ野球にも起きてくれれば良いなと思っています。現状、ウガンダ国内リーグは全く機能していない状態です。今必要なのはお金と、ウガンダ国内での野球への関心です。UGBASでは寄付を皆様から募っておりますが、ウガンダ野球を振興するためにはもっと大規模な動きが必要です。チェコ野球への関心が高まって支援や交流が増えたように、まずは日本国内でウガンダ野球への関心が高まることが必要だと思っています。これによって寄付が増え、ウガンダ国内で野球に触れる機会が増えればおのずと野球への関心も高まっていくような気がしています。

日本とチェコのように野球を通して心を通わせ、いずれ野球以外の面でも交流が広まれば、そんなに素晴らしいことはないと思っています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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