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「くしゃみ」でちょっぴり
寒い日は外へ出かけるのが億劫になりますよね。
それでもがんばって散歩に出かけたら、下半身が冷えて「尿意」が我慢できなくなることはありませんか?
また、コンサートや演劇を見たりすることが楽しみだったのに「トイレ」が不安でチケットを買うのをためらってしまう、なんてことが起こりやすいのも、この季節です。
そんなときには、まずは「布ナプキン」で冷えとりをするだけでも温かくて安心感が増すと思います。
しかし、こういうことは、実は更年期以降の方だけにある話ではなく、30代、40代にも起こりうることで「自分には関係ない」と油断するのはちょっと危険かもしれません。
確かに年齢とともに筋力が衰えやすいことは否めませんが、筋肉は「使わなければ衰える」ものですから、若い方でも、尿モレは男女共に起こりうるとても身近な話なのです。
たとえ現時点で症状がなくても、10年後に備えて、予防のために今から始めることを強くおすすめしたいです。
笑ったり、くしゃみをしたりするなど、ちょっとした動作で腹圧がかかるときにちょっと尿モレする、これは「腹圧性尿失禁」。
本来なら無意識の状態でも尿道を閉じることができるはずの外尿道括約筋が、緩んでしまうことで膀胱が下がってきてしまい、尿道を閉じる圧力がかかりにくくなって、尿が漏れてしまうという状態です。
泌尿器科へ行くと、投薬治療や電気治療、症状が重い場合は、手術など外科的治療をすすめられることもあります。
【尿モレ予防の膣トレ】
外尿道括約筋と肛門括約筋、腹膜などを総称して「骨盤底筋群」と呼ばれるのですが、外尿道括約筋は膣口と尿道口とをひと周りしている筋肉ですから、「膣トレ」はつまり尿モレ予防のトレーニングにもなります。
骨盤底筋群の体操はいろいろありますが、コツとしていえることは「息を吐きながら締める」ということです。つい、吸いながら、あるいは、息を止めながら力を入れがちなので慣れるまで少し難しいかもしれませんが、立っておこなう場合も、座っておこなう場合も、寝ておこなう場合も、膣圧を高めるには息を吐き切ってしまうようにして「キュ~ン」と締めてみてください。
最初は軽く短く。
パクパクと口を閉じたり開いたりする感じで。
締めるだけでなく意識的に緩めて開けるようにもします。
そして、それができるようになったら、5秒から10秒くらい長く締め、さらに内側まで効かせていく。
そのとき、腹筋やお尻の筋肉、太ももの筋肉は使いません。
骨盤底筋群とその他の筋肉は連動していませんので、できるだけ単体で集中的に膣トレをするのをおすすめしたいです。
(詳しくはオンライン講座でも教えています)
【「ついでに」セット】
当然ですが、1回や2回やったところで筋肉はつきません。
毎日コツコツやることです!
普段の生活に結び付けておこなうと続きやすいですよ。
例えば、お皿を洗っている間にするとか、通勤電車で立っている間にするなど。
「ついで」に必ずセットにしてやるというのがおすすめです。
膣トレ用の布ナプキンもありますので、もし物理的にわかりやすいほうがいい方はそういうものを利用するのも良いかもしれません。このコラムでもよく書いていることですが、「貯筋」を楽しんで!
尿モレが起こる原因は筋力の問題だけでなく、「過活動膀胱」といって膀胱が勝手に縮んたり、過敏な働きをしたりしてしまい、尿が溜まっていないうちに急に我慢できない尿意が起こったりする病気の場合もあります。
膣トレを続けてみても改善しない場合は、過活動膀胱や他に原因が隠れている可能性もありますので、専門家に相談したほうが良いケースもあります。
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