さよなら、イエロー
ポルカドットスティングレイ、通称ポルカが好きなんです。雫さんのバイタリティとか、ハルシくんのかっこかわいさとか、ベースのゴリラさんとか、ミツヤスくんの体型の変遷とか、曲の多彩さとか、色々語りだしたら止まらない。とにかく一回聴いてみれば分かると思います。
良い曲もありすぎて決められない。前は「ミドリ」についての記事と短編小説を書いたりしたんですが、最近好きなのは「さよならイエロー」です。NHK Eテレ「あはれ!名作くん」のエンディングテーマに書き下ろされた唄。ポップで打ち込みありでピコピコしてて、ポルカにとっては新しい感じの曲なんですが、頭に残る。
歌詞が気になって、何度も読み返してみました。
「散々泣いて目を腫らした日も 寝て起きたらケロッと忘れちゃったり 意外とそんなもんだね 分かっているつもりさ でもいつも忘れちゃうな」
そうですね。嫌なことがあっても忘れちゃう。そんなもんだと分かっているけど、そのこと自体忘れちゃってさ。後からまた思い出して、忘れちゃうような日々。
「今、大事なことに気付きながら 大人になりたいな やっぱなりたくないな なんて日々を過ごしている」
大事なことって何だろうね。大人になんかなりたくないって思いながら、年齢的には大人になったけど、そんなつもりで、結局大人になり切れずにいるんです。
「いろんなゴミが見える この世界では難しいな 暗記だってさ、意味があるのか 分からんもん
忘れもんくらいするさ 言い訳ってさ、ダメなの? どうか、いいよ、って笑ってよ」
大人も子供も色んなゴミが見えるよ。意味あるって言われても、そう思わなくても、やらなきゃいけないこともあるしさあ、誰かいいんだよって笑ってほしいさ。
「水兵リーベ僕の船 まだ知らないことが楽しいよ 894にもどして 戻らないかな?」
知らなかったことを知った時は楽しかったし、忘れない。だってまだ水兵リーベも、富士山麓王蟲泣く、も覚えてるもん。もっと知らないことを知っていきたい。
「それでも僕分かんない 変わっていくのが良いのかって 大人になっても
ゲームくらいできるやろ」
変わってくものですね。大人になると、一層変化を感じる。立場も変わるし、考え方も変わる。昔が良かったなあって思うこともあるし、もっと良くなりたいって思うこともある。自分を好きになりたいけど、そうなれないままに大人になってしまったよ。
「794うぐいす 泣かないで 心がギュっとしたっちゃもん 弱くなっちゃった 僕はゆらゆら」
ゆらゆらしてます。僕だけじゃなくて、みんなきっとそう。泣きたい時に泣けない。だって大人だもん。ただ、泣ける人間って素敵だな。誰かに泣かないでって言われる経験も必要だ。
こんな風に、僕たちを励ましてくれてるように感じるんです。ばっちりハマる曲ってそこまで多くないんだけど、「さよならイエロー」は僕にはばっちりハマりました。
良い音楽に巡りあえて幸せだな。直列つなぎのショート回路で明日もビリビリ頑張ります。目玉キラキラ。