アンサンブル・ティーチャー

「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」を見ていたらなんか引っかかってしまって、文章を綴っています。

とりあえず、アンサングをアンサンブルだと思っていたよ。アンサンブルは調和だからそこまでおかしくはないけど、全く意味は違うよね。まあ、友達はサカナクションをサカナクッションと言ってたのでそこまで変わりません。

とりあえず石原さとみさん好きなので見てたけど、なんかね。自分の仕事に関係することだと気にしてしまうんですよ。とりあえず、ウォーターボーイズの頃の石原さんはかわいいけどどこか素朴感が抜けてなかった。鈴木えみさんがきれいすぎた。「さくら」のPV、みんな見てみて。

職業のステレオタイプを描くのがドラマ(半沢直樹さんとか、ハケンの品格とか)だし、それを切り取って報道するのがメディアなんだけど、自身に近いことだとどうしても気になってしまうんだ。

なので、これはドラマ界への文句ではない。それを分かった上で読んでください。※僕はドラマ大好きです。救われてますし、楽しんでます。

7月16日放送の第3回で、浅利陽介君が演じている小学校教師。真面目で、生徒思いでとても頑張ってるんです。「教員の鑑」を追い求めている。このような先生が理想の姿として存在するのが日本の学校。決して悪いことではない。生徒の為に全力で出来ることを行うのが僕らの仕事の根本なので。そのことを考えず、ただ職業として捉えているとどうしても上手くいきません。でも、それに押しつぶされて自分の生き方を見失うことは、果たして健全でしょうか。

まずは、大前提として自分自身の身体・健康が一番です。忙しすぎて、身体壊すことは良いことじゃないでしょ?それは仕事に関係なく、誰にでも言えること。日本国憲法第25条「健康で文化的な最低限度の生活」を営む権利を持っている。健康ではない時点で損なわれてるよ。ブラック企業だけじゃないです。なんで企業は言及されるのに、教員はされないのかい?おかしくないか。

仕事の質?子供を相手にしてるから?聖職なの?先生は偉いからそれに沿った行動が求められるの?生き方=教員のすべて?プライベートでも全て教員?

病気を患っていて走れないのに、子供の前だからと言って無理して走っていいことありますか?すみません、何もいいことないです!!走れないものは走れない。はっきり言うべき。HRと授業で信頼勝ち取ればいいじゃん。逆に走れない子供いたら走らせるんですか?それはダメなのに、先生は走るの?笑えないね。

生徒を見られない自分を情けないと嘆く浅利君。いや、情けなくなんてないよ。頑張ってるし、めっちゃ立派に仕事してるじゃんか。逆に言いたいのは、プライベートとの境界がごっちゃになりすぎてるんじゃない?ってこと。いつでも先生で、いつでも誰かの目を気にしてる生活は健全じゃないと思う。そりゃあ頭の片隅にはありますよ。仕事は人生の一部として大切なものだから。僕は教員になってよかった。そのおかげで今楽しく毎日過ごしているからね。

でもはっきり言って仕事と私生活は別だ。自分の幸せとか楽しみを阻害されるものとして仕事があるのはつまらない。ドラマの中の浅利君みたいになって、じゃあちゃんと薬飲んで仕事に戻って、また同じこと繰り返すだけじゃん。教員はそんなもんじゃない。そして仕事はそんなもんじゃない。

アンサング・シンデレラ。アンサンブル・ティーチャー。僕らの仕事は、理想を押し付けられるものじゃない。自分の生活を豊かにするものです。それだけ分かってほしいんだなー。

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