ロケットブースターとジェットにんじん

どっかとんでいきたいなあ。どっか遠くへ。あんまりこういう気持ちにはならないんだけど、久しぶり。一人旅はしたことなくて、二人旅はしたことある。

ロケットブースターがあれば、僕はどっか勝手にとんでいく。ジェットにんじんが目の前を通り過ぎたら、後ろにしがみついてそのままついていく。そのまま何の責任も柵もないところで、勝手気ままに暮らすのさ。

燃費は悪くてもガソリン入れて、最初からフルスロットルでふかしまくってやる。コントロールできないくらいにね。ジェットにんじんは急に目の前にやってくるから、全力でしがみつく。僕の手はちぎれない。左手の握力は弱くなったけど、絶対に離さないぞ。

今までそんな経験が2回ある。大学の為に上京したとき。仕事を始めたとき。最初はビビってても、結局のところ飛び出してみて分かることがいっぱいある。新しい人と出会って、自分の新しいところ見つけて。毎日に一生懸命でいるうちにいつの間にか時間が過ぎていく。安定ではないけど、居心地の良さを覚える。でも、ふっとどこかにとんでいきたくなる。どこへ?分かりません。

ただなんとなくです。世界のどこか。そこで新しい人たちと新しい日々を過ごしていく。そんなことがあったらいいのに。と考えて現実に戻る。

そう。ただ考えてるだけでいい。ブースターパックも無ければ、ジェットにんじんもとんでやしない。

ブースターパックで遊ぶ年齢でも無くなった。GO!GO!7188は解散した。そして僕はとんでいく暇もないまま、楽しく生きているんだけど。とんでいくだけの覚悟は持っているつもり。本当にとんでいけなくてもいい。ポーズでもいい。ただ、目の前にあるものを掴もうとしなかったり、乗ろうとしないのはやだな。

ジェットにんじん 昔はやった 歌手の名前は ジッタリン・ジン

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