旅と私 #02 出張ついで旅
初めての出張ついで旅は、いつの事だったか。
気づけば出張があるたびに、隙あらばと前後で画策するようになった。そしてここ2、3年は、ほぼ毎回行っているような気がする。
(全て、と言おうとしたら、直近はついで旅ではなく旧友とお茶しに行ったんだった)
GooglePhotoで振り返ると、初めてのついで旅は、5年前の札幌出張のようだ。
月曜昼過ぎに現地集合という条件だった。朝の便で出発してちょうど良い時間設定だ。
昼過ぎに現地に居れば良いのである。月曜の朝の便、で行かなければいけない訳ではない。
残念ながら?土曜には他の予定が既に入っていたため、日曜に前乗りする事にした。旦那も連れて。
北海道は美味しい。美味しいものが好きな旦那もすぐに賛同してくれた。
日曜の朝に羽田から飛び、昼食にラーメンを食べ、円山動物園に行き、朧げな記憶ではおやつにパンケーキを食べ、夕食はスープカレー。月曜の朝は北大を散策して早めのお昼にうに丼いくら丼を食べ、解散。その後私は仕事に向かい、彼は寄り道しつつ帰路に着く、といった旅程だった。
2人で札幌も2度目だったからか、大分食に寄っていたようだ。
まだ、最初はささやかで可愛げのあるついで旅だった。(私の)有給使ってないし。
でもこの出張が契機だった。
一つ、大きな要因がある。この年、私は部署を異動していた。
出張はそれまでにも行ったことがあった。むしろ、週一で通っていた時期があるくらい頻繁に行っていた。行き先は超偏っていたが。
その部署はクライアント案件を抱える部署だった。自分の都合を挟んでいる暇は無く、そしてまだ先輩の後ろを付いて行っていた頃だ。
そんな部署から、クライアント案件が半分くらいな部署に移った。そしてその残り半分の仕事内容で、今まで行ったことのなかったエリアへの出張が増えていくことになる。例えばイベント出展時の説明員として。
もちろん、部内の他のメンバーもいるが、行けるなら行きたいと手を上げまくっていたら、部内で出張キャラが定着した。家族との調整、とか基本的に必要のない我が家なので、上としても使い勝手が良いのだろう。
出張に行けば各エリアの社員とも仲良くなる。ついで旅でここに行く/行ったなど話せば、更に話も弾む。仲良くなるとその後の仕事もスムーズになる。
一石三鳥だ。
味を占めた私はこの後、ついで旅を繰り返すようになった。
流石に今年度はまだ一度も出張していない。
が、会社でも必要に応じて解禁されつつあり、直接話に行かないとダメだね、というような案件も出て来ており、今年度初の出張も近いかも知れない。
行き先はあそこかここか、どちらになっても良いように、今のうちからついで旅候補地を検討しておこう。