『AITuberを作ってみたらプロンプトエンジニアリングがよくわかった件』を読みました📕

AITuber界の大家・サルドラ先生からタイトルの書籍をご恵贈いただきました!サルドラ先生、ありがとうございます🙌

僭越ながらこちらに読書感想文をしたためさせていただきます。

本書の超概要ですが、プロンプトエンジニアリングを駆使して思い通りのキャラクターを作り上げること、さまざまなチャネルに適した内容で作り上げたキャラクターが話せるようにすることを扱っており、また、それらの実践を通じてプロンプトエンジニアリングの手法を理解し使いこなすことができるようになります。

なお前著の『AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件』はAITuber界でバイブル本とされており、AITuberに関心がある方はこちらもチェックしてみてくださいね。

それでは、本書を通じて私が特に素晴らしいなって思ったポイントを3つ挙げさせていただきたいと思います。

イメージを具現化するキャラクター設定

私もAIキャラクターを作ることがあるのですが、キャラクター設定というのは本当に難しく、ハウツー本や記事を読んでもわかるのは決めるべき項目くらいで、あとは自身の力量に委ねられるケースが多いと思います。

ところが本書では、生成AIを活用しながら自身の頭の中にあるキャラクターのイメージを言語化・具現化させるやり方について、具体的なケースを使って示してくれていますので、この方法に沿っていけば真にキャラクターの内面に迫った設定を作り上げることができると思います。設定→運用→フィードバックによる改善みたいなこともAIを活用すれば回せます。

生命を吹き込む運用の自動化

キャラクターのみならず、あらゆるコンテンツの運用はネタ切れとの戦いだと思います。せっかく魅力的なキャラクターの外観や声、設定が出来上がっても、運用できなければ生きていないも同然です。

本書ではツイートや日記への投稿のネタを、キャラクター設定に沿いつつ、かつバラエティー豊かにするためにいかにAIを活用するかといったノウハウをしっかりと解説してくれています。これは運用の自動化という側面がありつつ、今こうしている間も生きているはずのキャラクターの生活を創り出す行為そのものなわけです。

「自分はAITuberとしての配信しかやらないから」と思っている方も、キャラクターが日々どう過ごしているか・何を経験しているかを作り上げることは、キャラクターに生命を吹き込むことに大きく貢献すると思います。

プロンプトエンジニアリングがわかる

私も仕事で生成AIを扱っているのですが、実業務においてプロンプトエンジニアリングのスキルを定義・評価するのは結構難しいです。そのため、過去にどんなテーマに取り組んできたか、どういった困難があり、どういった工夫で解決したかを聞いて力量を測ります(偉そうですみません💦)。

ビジネスで生成AIを扱うとき、2024年11月時点では人間のアシスタントとしてのユースケース多いため、正しく情報を拾い上げてくれさえすればOKみたいなところがあります。もちろんそれだって難しいのですが、AIキャラクターはさらに設定や記憶に矛盾することなく制御し切ることが必要になるため、本当に生成AIを手懐けないとできない芸当です。もしあなたが生成AIを強みにしたいと考えているなら、このテーマに挑むことはかなりの成長につながることでしょう。その際、本書はその道標になってくれると思います。

ビジネスパーソンこそ読むべし!

最後ちょっとビジネス書か?みたいな話になってしまいましたが、結構そういう要素あると思います。

キャラクター設定考えるのはペルソナ設定そのものですし、日記を考えるのもカスタマージャーニーマップに通じるものがあります。AIキャラクターを通じたサービスの提供もどんどん増えてきていますので、このテーマ自体がカスタマーエクスペリエンスとしても重要です。

ということで、AITuberをやる方はもちろん、ビジネスパーソンこそ本書を読んでお友達に差をつけちゃいましょう!ちぇけら!


いいなと思ったら応援しよう!