植戸万典です。生粋の花粉症持ちとして生きてきました。
この疫禍になってから花粉症患者としてちょっと良かったことのひとつが、TPOを問わずマスクを着けていても文句を言われないことです。
以前だったら、花粉が飛散する真っ只中であっても格式ばった場面ではマスクを外すように強いられていたので。
そう言えば、十年くらい前にヴェトナムのハノイやホーチミンを旅したときは、現地の多くの人たちがカラフルなマスクを着けてバイクに乗っていました。今ではどうなっているのでしょう。
疫禍もだいぶ落ち着いてきたので、またいろんな国々を見てみたいものです。
ちなみに今回のコラム転用は、本掲載時の歴史的仮名遣ひのまま載せています。理由は後半で。
コラム「マスクとはなしづめ」
「マスクとはなしづめ」のオーディオコメンタリーめいたもの
このコラムは、本掲載の『神社新報』が歴史的仮名遣ひ推奨媒体なので成立させられた構造のネタでした。転載するにあたって普段なら現代仮名遣いに直すところですが、構造上「はなしずめ」では意味を持たせられないところが出てきてしまうので、そのままにしています。
今回のギミックは、「はなしづめ」を(細かく言えば)クワトロミーニングにしたところにありました。そう言うとなんとなく格好良いですが、要は駄洒落です。
疫神を鎮める(=鎮花祭/花鎮め祭)
花(=花粉)を鎮める
話しづめる(=とことん話し続ける)
洟(=鼻水)を鎮める
上の4つの意味に「はなしづめ」がかかっています。この中で3に関しては「はなしずめ」にはできません。仕方ないので今回は旧仮名のまま載せました。
そうこう言っているうちに、今年のスギ花粉もヒノキ花粉も終わろうとしています。
しかし我々人類は忘れてはなりません。花粉症にはイネやブタクサもあることを。そしてまた来年の春には恐怖に怯えることを。
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