植戸万典(うえと かずのり)です。国際情勢も混迷し、さまざまな情報の飛び交っている昨今。誰の言う何が本当で、あるいは嘘なのか、朝夕のニュースを見ているだけでは真実を計り知れません。
世界がこうなることなど全く見越していたわけではありませんが、今回の資源活用事業はそんな「真実」と「嘘」について、今年1月の『神社新報』に載せたコラムを利用します。
とはいえ、新年のご挨拶的なもの。寅年なので虎にちなんだお話、という程度のコラムです。
そしてここでは新仮名遣いにしていますが、もちろん原稿作成の段階から掲載時まで完璧に旧仮名遣ひで書いていました。これは嘘じゃありませんよ。
コラム「市の虎は真実を食う」
「市の虎は真実を食う」のオーディオコメンタリーめいたもの
タイトルの「真実」は「まこと」と読みます。
そう言うと、「愛情の「愛」と書いて「めぐみ」、愛に恵まれるように」を思い出します。
馬部隆弘氏の『椿井文書―日本最大級の偽文書』は、歴史学界隈だけでなく一般にもよく読まれたようで、いろいろなメディアでもいまだに取り上げられている様子。
同書の論点はいくつかありますが、そのひとつとして、地域活性化の名目で偽史という「嘘」が利用されてしまうというのは、割と根深い問題なのだということでしょうか。
それこそ、神社の由緒を語ることにもより慎重さが求められるのだろうなと、発信者側としても自戒すること頻りです。
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